Book interview

プロフィール ● '72年大阪生まれ。勤務していた大手流通業の昇進試験でインバスケットに出会い、衝撃を受ける。'09年インバスケット・コンサルタントに転身。(株)インバスケット研究所 代表取締役。

TSUTAYA 今月のイチ押し

ムック
『究極の判断力を身につける
インバスケット思考』

鳥原隆志/著 WAVE出版
1,575円(税込)

未知の世界で課題に直面したとき、どう動くか? 問題処理の真の実力を測る「インバスケット思考」で、自分の行動のクセや弱点を知る。

入社2年目までに身につけておきたいビジネスの基礎を、実際の課題に取り組みながら身につける。新入社員必読の書。

ムック
『人を動かす人柄力が3倍になる 
インバスケット思考』

鳥原隆志/著 WAVE出版
1,470円(税込)

インバスケット思考に「人柄力」が加われば、怖いものなし。周囲を自分の味方にしてしまう「人柄力」を養うヒントがこの一冊に!

「ビジネス書大賞」受賞!
真の実力がわかるビジネス書
, 鳥原隆志

真の実力がわかる唯一無二の測定ツール

--- 1年間に刊行されたビジネス書の中から書店員、企業経営者、書評家、ブロガーなどが優れた作品を選び表彰する「ビジネス書大賞」で、'12年度の書店賞に選ばれた『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』。その著者である鳥原隆志さんにお話をうかがった。

インバスケットとは?

「その人の判断や行動のクセを知るためのゲームです。自分が未知の業界のリーダーになったと想定し、制限時間内に数多くの案件を処理します。たとえば、〈洋菓子店の店長に突然抜擢され、新店舗に赴任する23歳の女性〉の立場で、60分間に20通の未開封メールや書類、メモなどを読み、処理するというような内容です。できるだけ速く質高く案件処理するのが目標です」

--- それで何がわかるのか? 

「極限状態に置かれたとき、その人の本性がでます。がむしゃらに挑戦する人、焦ってミスする人、問題を無視や後回しにする人、冷静に対処できる人など千差万別です。設問によって問題発見力や指導力、意思決定力、統制力など様々なスキルが測れ、その人の弱点や長所が浮き彫りになります。

インバスケットはその人がもっている知識を測るのではなく、いかに行動するかのアウトプットを測る唯一の測定ツールといえます」

“完璧な人”にこそ読んでほしい!

--- インバスケット思考が身につくと、どうなるのか? 

「私の場合は時間の使い方がうまくなりました。日々のメールチェックでは、全部に対応していたものが優先順位をつけて処理できるようになりました。そんな小さな変化がいくつも重なり、やがて仕事のムダが減りました。仕事が早く済む分、空いた時間で自分のことができます。

自らの優れた点は伸ばし、弱い点は意識して補っていくことでインバスケット思考は身についていきます」

--- どんな人にお勧めだろうか。

「インバスケットはこれまでリーダー性を測るテストとして主に企業で用いられてきました。しかし、最近は大学の講義やアルバイトの採用試験などにも広く活用されています。忙しい有職主婦やこれから世に出る学生にもオススメですよ。

本書はより多くの方に読んでいただくため、小説風のストーリー仕立てにしてあります。知らない業界の人間になって様々な難問に頭を悩ませてみてください。バーチャルゲームみたいで結構ハマりますよ(笑)。

行動や判断には必ずクセがあり、すべてのスキルが満点という人は存在しません。〈自分は完璧だ〉と思う人はぜひお試しを。きっと新たな自分を発見することができるはずです」

取材・文/松本理惠子 撮影/木村利美