『山形スクリーム』成海璃子 インタビュー 2/2

成海璃子

「演技をするとき、そのときの感情を信じるようにしています」

マルチな才能を発揮する竹中直人の監督6作目となるホラー・コメディー『山形スクリーム』に、若手人気女優トップ街道をばく進中の成海璃子が主演した。現代によみがえった落ち武者ゾンビにさらわれてしまう女子高生を絶叫演技でこなした彼女が、竹中監督作品に参加した感想から今後の抱負までさまざまな話を明かしてくれた。

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撮影数分後に恥ずかしくなるぐらいじゃないと!

成海璃子

―― 成海さんが演じてきた役柄からすると、今回は比較的、普通の子ですよね?

成海:はい。わたしは、今までピアノがすごくうまい少女など、特殊な才能を持っている人間を演じることが多かったのですが、美香代は普通の女の子ですよね。あまりない経験でしたし、周りが大騒ぎをしているのを見ているだけだったので、フラストレーションがどういうわけかたまっていました(笑)。

―― 美香代のような普通の少女を演じてみて、新しい引き出しが増えましたか?

成海:演じるときは、毎回新鮮じゃないと困ります(笑)! 慣れてしまうのって嫌です。1回演じたことがあるから余裕とか、得意なジャンルだから楽勝とか、そういう状況って俳優としてはダメだと思います。周りにも飽きられちゃうし、自分でも飽きて慣れていくことが一番怖いです。毎回ドキドキ緊張していないと。撮影して数分後に、恥ずかしくなるぐらいじゃないとつまらない。わたしは安心していたくないんです。

本番前にいかに自分の意識を飛ばすかが大事

成海璃子

―― 『罪とか罰とか』のご取材では、負けず嫌いな性格と言われていましたね。

成海:はい(笑)。ただ、今は負けるってことが、周りが相手じゃないように思えるようになりました。誰かに対してどうこうということではなく、相手は自分なんです。自分のことがあまりよくわかっていないから困っていますが、本番前にいかに自分の意識を飛ばすかが大事。どれぐらい評価されるか、どう思われるかを考えるといい演技ができないので、何も考えずただカメラの前に立っているように努力しています。無の心境です。

―― そういえば、本作は撮影現場で16歳の誕生日を迎えたメモリアルな作品ですね。

成海:わたしは、現場で作品を撮っていることが好きなんですよね。派手な場所にいることより、現場では照明さん、録音さん、撮影さんと同じように俳優部があって、自分がそこにいられることが大好き。それが楽しいですね。

―― 最後になりますが、成海さんから映画を観る方々へメッセージをお願いします!

成海:キャストもスタッフもみんな竹中監督のことが大好きで、楽しみながら作った作品です。この『山形スクリーム』を観ていただいた人、みんなが元気になって家に帰ってもらえたらいいと思っています。




取材・文:鴇田崇 写真:吉岡希鼓斗 編集:シネマトゥデイ

MOVIE INFO

解説

「サヨナラ COLOR」以来のメガホンとなる竹中直人が撮影と出演も兼ね手掛けた娯楽色満載のホラー・コメディ。落ち武者の里として知られる山形県のとある村を訪れた歴史研究会の女子高生たちが村の祟りに巻き込まれ、蘇った落ち武者やゾンビたちと戦うハメになるハチャメチャぶりを豪華スタッフ・キャストで描く。主演は「神童」「あしたの私のつくり方」の成海璃子。

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