『ATOM』上戸彩 インタビュー 1/2

「正義感の強いアトムについていきたいし、自分もそうなりたい!」
若手トップ女優の上戸彩が、「鉄腕アトム」のアトムの声に挑戦! といっても、海外で製作された長編CGアニメーションの『ATOM』の日本語吹き替え版で、オリジナル版のアトムの声を天才子役のフレディ・ハイモアが務めたことで話題を集めた注目作だ。今回のアフレコ収録が一番大変だったと語る彼女が、声優業にチャレンジするときのポイントや、常日ごろから心がけている仕事に対するスタンスまで、さまざまなテーマで語ってくれた。
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アフレコでは、聴きやすさを特に意識しています
―― 日本語吹き替え版のアフレコを終えたときの率直な感想は、いかがでしたか?
上戸彩(以下、上戸):今回のアトムが一番大変でした。思いが強過ぎたのかもしれないですね。アトムがすごく好きだと思いますね。それで、全力で頑張り過ぎてしまって、声が枯れてしまったのが、残念でしたけど(笑)。
―― それは大変でしたね。アフレコは、声の出し加減が難しそうですよね。
上戸:短いシーンは一気にまとめて収録したり、なるべく本番を少なくするために、テストを何回も重ねたのですが、テスト段階での力の抜き加減がわからず(笑)、最初から最後まで本気でアフレコをしていたら、声が潰れてしまいました(笑)。アトムは常に踏ん張っているので、わたしも踏ん張っていましたし、戦うシーンも多いので、3分の2ぐらいで声が出なくなってしまったのですが、ちゃんと声を回復させてアフレコに戻りました。
―― 『スピード・レーサー』のように、最近、吹き替えの仕事が多いと思いますが、ご自身が呼ばれる理由について考えたことはありますか?
上戸:いえ。分析したことはないです。ただ、吹き替えの仕事のときに一番意識していることは、滑舌をはっきりさせることですね。最初に自分がCDを出した時に、年配の方がすごく聴きやすい声だから歌詞がよくわかると言って下さったことが印象に残っていて、自分の声をずっと大事にしていきたいなと思いました。それ以来、アフレコや歌の仕事のときは、聴きやすさを特に意識していますね。
自分らしく、無理をしないでアトムを演じました
―― ところで、アトムが世界中で大人気の理由は、どこにあると思いますか?
上戸:たぶん、どんな人が観ても楽しめるし、どんな人からも愛されるキャラクターだからだと思います。みんなに愛されるのは、それだけ心が温かくて、人が失いがちな何かを持っていて、みんなを引き寄せる力があるからだと思います。わたしは、正義感の強い人がすごく好きなので、アトムについていきたい! と思うし、アトムのようになりたいとも思いますね。
―― オリジナルの漫画やアニメーションなどをご覧になったことはありますか?
上戸:はい。アニメーションを観させていただきましたが、あまり観すぎてしまうと、以前のアトムのインパクトが強すぎて、影響を受けちゃうと思いました。クセを真似すること自体はいいと思いますけど、声のトーンや言い回しまで似てしまうと、自分のアトムではなくなってしまう! という思いがあったので、アニメーションをちょっとだけ観ることにしました(笑)。自分らしく、無理をしないでアトムを演じました。

