『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』インタビュー 2/2

小池徹平&品川祐&マイコ&田辺誠一

「現場の楽しい雰囲気が、そのままスクリーンに出ているような気がします」

高校中退で元ニートの青年を中心に、徹夜も当たり前のブラック会社で働くプログラマーたちの奮闘を描く映画『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』。インターネット掲示板の書き込みから生まれた実話に基づく本作で、主人公のマ男を熱演した小池徹平と、無責任なリーダーを演じた品川祐、恋愛体質の派遣社員・中西さん役のマイコ、人格者の藤田さんにふんした田辺誠一の4人が、作品について熱く語った。

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アドリブの部分は編集でカットされていました

小池徹平&品川祐&マイコ&田辺誠一

―― 佐藤祐市監督の演出はいかがでしたか?

品川:佐藤監督の『キサラギ』という作品が大好きでしたし、自分の役のボリュームも多かったので、オファーされたときは純粋にうれしかったです。役者としては他のみなさんよりも経験が浅いので、撮影現場自体が新鮮でした。

マイコ:わたしは完成した作品を観て、監督のCGの使い方に感動しました。とにかくすごかったです!

田辺:監督はやりたいことがハッキリしていて、限られた時間の中でも明確に伝えてくださるので、すごくやりやすかったですね。

―― セリフのテンポが絶妙でしたが、アドリブを要求されることも多かったのでは?

小池:いや、意外と台本通りでした。アドリブが多かったのは同僚役の池田鉄洋さんくらいですね。池田さんはカットがかかるまでアドリブで埋めることが多かったんです。監督がS的な感じで待つ、みたいな(笑)。

品川:でも、アドリブの部分はほとんど編集でカットされていましたね。あれだけ言わせていたのに! って思いましたけど(笑)。

カメラに映らないときは、ガンダムを読んでいました

小池徹平&池田鉄洋

―― 本作のブラック会社のように、過酷な撮影スケジュールで苦しんだりしませんでしたか?

品川:スケジュールはかなりタイトでしたね。しかもオフィスでの会話が中心の芝居だから、全員逃げ場がないんですよ。ずっとデスクに座っていたので、本当に自分のデスクのようでした。僕は引き出しの中に楽屋の鍵や携帯電話を入れていましたし。

小池:僕は小道具のガンダムの漫画とか、台本やフリスクを入れていました。カメラに映らないときは、みんな引き出しからガンダムを取り出して読んでいましたね(笑)。

マイコ:わたしもガンダムを入れていました(笑)。

―― 最後に、ここはぜひチェックしてほしいと思うシーンを教えてください。

小池:笑えるシーンも泣けるシーンもいっぱいあるんですけど、やっぱり後半の盛り上がりですね。ひとつの仕事に全員が一団となって取り組んで、本当の仲間になっていくところがすごく好きです。

マイコ:マ男さんが自分の想いをみんなの前で吐き出すシーンが印象に残っています。小池さんのセリフを現場で聞きながら、思わずウルウルきてしまいました。そんなマ男さんの熱い姿から、勇気がもらえると思います。

田辺:僕もマ男が想いをぶつけてからの、全体が動き出す一体感を観てほしいです。それぞれのキャラクターの本質が見えてきて、会社も人間同士のつながりが大事なんだってことがわかるんですよね。

品川:居酒屋からみんなが酔っ払って出て行くシーンがあるんですけど、お酒なんて一滴も飲んでいないのに、なんだかすごく気持ちがよかったんですよ。楽しい雰囲気がそのままスクリーンに出ていたような気がするので、ぜひ観てほしいですね。




取材・文:斉藤由紀子 写真:吉岡希鼓斗 編集:シネマトゥデイ
(C) 2009 ブラック会社限界対策委員会

MOVIE INFO

解説

高校を中退してから、長年ニート生活を送ってきたマ男(小池徹平)。母親の死をきっかけに一念発起し、プログラマーの資格を取得して小さなIT企業への就職を決めるが、そこはサービス残業、徹夜は当たり前のブラック会社だった! インターネット掲示板の書き込みから生まれた感動(!?)の実話。がけっぷちの時代、仕事が楽しい人も大変な人も、笑って泣いて元気が出るワーキング・エンタテインメント。

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