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【注目】
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パンズ・ラビリンス

2007-10-02
パンズ・ラビリンス

 メキシコの監督“ギレルモ・デル・トロ”の映画が好きです。「ミミック」も「デビルズ・バックボーン」も「ヘルボーイ」も見ていてワクワクしていました。スペインのペドロ・アルモドバルがデル・トロの才能に惚れこんでスペインに招いて作ったのが「デビルズ〜」だったので、私の頭の中ではデル・トロはスペインの映像作家というイメージが強かったのです。

去年アメリカで公開され、米アカデミー賞で“撮影賞”“美術賞”“メイクアップ賞”の3部門でオスカーを受賞した、期待の「パンズ・ラビリンス」も舞台はスペインなのです。

それも時は1944年、フランコ政権真っ只中、レジスタンスが各地で政府軍と戦っている時、その山の中の道を親子を乗せた自動車が走っていきます。母カルメンは政府軍のビダル大尉の子がお腹にいて、すでに臨月を迎えています。娘のオフェリアは前夫の子で、再婚の義理の父に不安を持っています。山道の途中で車が止まり休憩に入った時、オフェリアは道端で石像を見つけます。片目がとれた石像に傍に落ちていた目をはめこむと、そこから妖精が出てきます。さあ、オフェリアに与えられた2つの世界。現実と地底に存在する王国、信じられないようなストーリーが展開されていきます。

なんと緻密に幻想的に、恐怖に充ち作られていることか!! 一見の価値、千金の価いの映画です。
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(C)2006 ESTUDIOS PICASSO,TEQUILA GANG Y ESPERANTO FILMOJ

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。 テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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