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【注目】
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ジェシー・ジェームズの暗殺

2008-01-08
ジェシー・ジェームズの暗殺

 40歳過ぎているのに今だに人気者のブラッド・ピットが、製作もし、主演もしている「ジェシー・ジェームズの暗殺」は、伝説的存在で、真の人間性が見られないジェシーが本当はどんな人物であったのか、そして若い仲間のロバート・フォード(ケイシー・アフレック)に何故、暗殺されなければならなかったのかを描いた“心理ドラマ”であります。ジェシー・ジェームズと聞けば“西部劇”と思ってしまう人は要注意であります。勿論、列車強盗も銀行強盗もドンパチもあります。が、描こうとしているのはロバート・フォードとジェシーとの関係です。ジェシーに憧れて、彼の仲間となったロバート、しかし、ジェシーが怖れていたのは保安官でも追っ手でもなく仲間だった。ジェシーは次々と仲間を撃っていきます。もっとも信頼していた仲間を撃たなければいけない立場のジェシーにカリスマ的な存在感はありません。監督のアンドリュー・ドミニクは、その心理の象徴として荒野、それも晩秋から冬にかけての風景の中にジェシーを立たせます。空は何時も寒々としたブルーで、そこを雲が幾つも流れていきます。

そういうシーンが何度でも出てきて、観る方はイライラしてきます。要は、この映画が伝えたかったことはラスト15分だけで充分だったと私には思えるのです。暗殺してしまったあとのロバートの姿、そこは非常に興味を持てるテーマがあります。とにかく長い。2時間40分。40分は切って欲しかった。ケイシー・アフレックがいい!!
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。 テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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