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スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師

2008-01-15
スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師

 「スウィーニー・トッド」は1846年11月に“ピープル”誌に掲載された“真珠の首飾り、ひとつのロマンス”と呼ばれる物語の中で創り出された人物であるとも言われています。トッドは客が理髪店のイスに座っている間に喉を切り裂き、彼らの血まみれの死体をダストシュートで地下室に降ろす。そこで共犯者であるパイ店の未亡人ミセス・ネリー・ラベットが死体を細かく刻んでミートパイに詰める。そのパイは何も知らない民衆に売りさばかれる、というのがストーリー。作者はトマス・プレスケット・プレストで、それが1847年に“フリート街の悪魔の理髪師”という副題がついて舞台劇となり、1973英国の劇作家クリストファー・ボンドの手で戯曲化されたのが「スウィーニー・トッド」です。この戯曲を基にして1979年スティーブン・ソンドハイムとヒュー・ホウィーラーが創り出したのがブロードウェイ・ミュージカル「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」でした。そして今、あのティム・バートンが、このミュージカルを基にして映画化したのが映画版「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪師」なのであります。スウィーニー・トッドにジョニー・デップが扮し、ミセス・ネリー・ラベットはヘレナ・ボナム・カーターが演じます。私は観る前に、私より先に観ていた人から「もうたまらない、あんなに血がドバドバ出て…。観てられなかった…」と聞いていましたが、観たら血の量が足りないなあと思いました。

復讐に燃えた男が理髪店のイスに客を座らせて首を真一文字に切り裂くのですもの、そりゃあ、血も出ますよ。目的を達するラストなんて何人もが殺され、ミンチになりますから血に弱い人はダメかもね。ソンドハイムの音楽はどこまでも美しく…、私は大好きな映画ですが、これって賛否が分かれるかも…。あなたはどっち派かしら。
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。 テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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