おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


【注目】
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つぐない

2008-04-08

 今年、いままでで見た映画の中で私の一番好きな作品が公開されます。ブッカー賞作家イアン・マキューアンの世界的ベストセラー“贖罪”をジョー・ライト(「プライドと偏見」)監督が映画化した「つぐない」が、その映画です。

1935年、戦火が忍びよるイギリス。夏のある日、政府高官ジャック・タリスの屋敷で息子リーオンとその友人が休暇で帰ってくるのにあわせて晩餐会の準備がすすめられています。末娘のブライオニーは戯曲を書き、それを上演しようと屋敷にあずけられている叔母の子供たち、従姉妹のローラと双子の弟たちと練習している。上の姉のセシーリアは大学を卒業していたが何をするのでもなく毎日を過ごしていた。その日も窓の外を見ていたが、視線はタリス家の使用人の息子ロビーの姿だった。会食が始まる前にセシーリアとロビーは昼間起こった事で話し合うため図書室に入ったが、そこでふたりは愛を確かめあった。それを目撃したのがブライオニーだった。事件は、その夜に起こった。双子が行方不明になり、屋敷の人間が捜すうちに双子の姉のローラが何者かに犯されてしまったのだ。警察の調べにブライオニーは犯人を知っていると言い、ロビーを名指しする。少女がついた小さな嘘が姉と姉の恋人を引き離してしまう。

私は美しい映像で展開されるラブ・ストーリーをリラックス気味に見て楽しんでいた。映画は時が流れ戦争に突入。ロビーは戦場に行き、セシーリアは看護師になり、ブライオニーも見習いの看護師に…。そして時は流れ、1999年に…。年老いたブライオニーは大作家なっていた。そしてテレビのインタビューで衝撃的告白を…。このラスト近くで私は強烈な悲しみに襲われ、目から溢れる涙は止らず、ハンカチを噛んで嗚咽がもれないようにしました。初めての体験でした…。
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Film(C)2007 Universal Studios. All Rights Reserved. Artwork and Packaging Design(C) 2008 Universal Studios. All Rights Reserved.

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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