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【注目】
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次郎長三国志

2008-09-23

 津川雅彦ことマキノ雅彦監督の2本目の作品は時代劇、それも叔父の雅弘監督の十八番だった“次郎長三国志シリーズ”のリメイクであります。

「次郎長三国志/大馬鹿者でござんす。」は、若き次郎長が一人前の親分になるまでのストーリー。映画は最愛の妻“お蝶”との結婚式から始まりますが、すぐに捕り方たちにかこまれて、3年の渡世修行の旅にでることに…。この時点での子分は大政、法師の大五郎、森の石松、桶屋の鬼吉、関東綱五郎のたった5人、そこに伊達者の美青年追分の政五郎が加わったり、ロクデナシの大野の鶴吉を拾ったりして、徐々に街道でその名を高めていきます。しかし、名が売れれば売れたで敵の数も増えて、後ろ楯には黒駒の勝蔵がいるけれど、当面は裏切り者の久六とその仲間の極悪人の三馬政との出入りをやらなければいけないことに…。

そんな中、お蝶が病に倒れ、とんでもない事態までが起こってきた。絶体絶命の場にたった次郎長と子分たちの運命やいかに…。となりますが、監督はとことん娯楽を知っていて、笑わせたあと、たっぷりと泣かせてくれます。何より、キャスティングが素晴らしい。岸部一徳笹野高史温水洋一近藤芳正山中聡の子分、次郎長には中井貴一、と妥当なところに、政五郎に北村一輝ときました。これほどの色男かと目から鱗とは、このことです。そして極悪人に竹内力であります。見ていてワクワクの娯楽時代劇。見逃したら、当然、損なのであります。
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(C)2008「次郎長三国志」製作委員会

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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