おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


【注目】
【注目】

センター・オブ・ジ・アース

2008-10-28

 “立体映画”というのは昔からありましたが、去年あたりからアメリカで大量製作されはじめました。映画館での盗撮を防ぐために“3D”にすればいいということらしいのです。昔と同じようにメガネ(昔みたいに赤と青のセロファンで出来ているようなものとは違って、シッカリした出来のものです)をかけてスクリーンを見ます。ただ、ジェームズ・キャメロ監督が開発した最新鋭の立体デジタル撮影装置“フュージョン・カメラ・システム”を駆使して作られたものですから、突び出し方は普通ではありません。

家の中でも人物とインテリアが立体的に見えますが、鳥が飛んできて、目の前に来たり、タンポポの綿毛が風に吹かれて舞うところなどファンタジーに富んでいます。大きめのピラニアみたいな猛魚が筏の上にいる登場人物に食い付こうとして飛びかかってきたり、そのピラニアを餌にしている水棲恐竜が海から飛び出してきたりするところは、さすがに頭を振って除けてしまいます。Tレックスみたいな大恐竜が口からヨダレを流し、それが顔にかかるみたいなシーンも気持悪く、かなりリアルなのであります。しかし、立体になるのを見るには大変面白いのでありますが、ストーリーがつまらない。ジュール・ヴェルヌの“地底旅行”を基にしていますが、それをそのまま原作にしたのではないので説得力0。それにブレンダン・フレイザー主演だから軽めなのです。
-----------------------------------------------
■「センター・オブ・ジ・アース」作品情報はコチラ
-----------------------------------------------

Journey to the Center of the Earth(C)2007 New Line Productions, Inc. and Walden Media, LLC. Package Design & Supplementary Material Compilation (C)2008 New Line Productions, Inc. 3D presentation by TrioScopicsTM. **Special glasses (included in package) required for 3-D viewing.

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

作品別INDEX

ソーシャルブックマーク: