おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


【注目】
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ワールド・オブ・ライズ

2008-12-09

 レオナルド・ディカプリオが大人になり、名優の兆しが見えてきました。リドリー・スコット監督の「ワールド・オブ・ライズ」で、CIAの工作員を演じているのですが、これがなかなかのものなのであります。私はディカプリオの童顔が、かなりの欠点であると思っています。「アビエイター」「ブラッド・ダイヤモンド」「ディパーテッド」とアカデミー賞ノミネートやゴールデングローブ賞など多数の賞を与えられるなど評価が高まっていましたが、今ひとつ胸にくるものがありませんでした。しかし、今回は素直に、いい俳優になったなあ、と感じました。特にラストのアップの時の眼の演技にはゾクッとくるものがありました。
 
 アメリカではヒットになりませんでした。今さらながら中近東でのCIAエージェントの話に、なんの新しさも無い、と判断された模様でしたが、ストーリー展開と無駄の無い絵作り、スピード感ある展開は、さすがリドリー・スコットで、少しもアキさせず、クライマックス突入時のあまりにうまい演出(テロ活動を指揮する組織のボスに会うまでの流れるような展開と“時間”という目に見えないものを的確に表現しています)にワクワク感さえ持ちました。若干、残念なのは、ラッセル・クロウがミス・キャストではなかったか、と思わせるところであります。
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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