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ザ・バンク -堕ちた巨像-

2009-03-24
ザ・バンク -堕ちた巨像-

 クライヴ・オーウェンと聞いただけで、試写を見るのに尻ごみしてしまう私でしたが、是非、見て欲しいと親しいソニー・ピクチャーズの人に言われ、シブシブ見た結果、ウーン面白かった、となったのが「ザ・バンク/堕ちた巨像」でした。オーウェンはインターポール捜査官で、欧州を代表する巨大銀行IBBCが、ある違法行為をしている疑いを追いかけている。サリンジャー捜査官、NY検事局のエレノア・ホイットマン(ナオミ・ワッツ)と共に…。しかし、次々と消されていく証人や証拠、世界屈指の銀行の資金は、いったいどこに流れているのか、核心に近づくと遠ざかり、突然、断ち切られる。サリンジャーは強大な権力を持ったメガバンクに、ひとりで立ち向う決意をする。彼の前に立ちはだかるものとは…。ベルリン、リヨン、ルクセンブルク、ミラノ、ニューヨーク、そしてイスタンブールと舞台はめまぐるしく変ります。その度にサリンジャーの身にせまる危桟。

監督は「パフューム/ある人殺しの物語」のトム・ティクヴァ。この監督、ここまで出来るのォと目を見張ってしまうくらいスピーディーに物語は展開していき、最大の見どころはニューヨークのグッゲンハイム美術館で繰り広げられる銃撃戦は壮絶、というより華麗に近い映画史上類をみないシーンであります。今、世界の金融界は何をしているのか知るのに必見の1本であります。
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。 テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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