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レッドクリフ PartII −未来への最終決戦−

2009-03-31
レッドクリフ PartII −未来への最終決戦−

 「レッドクリフ/パート2」を見て誰もが感じるのは“ああ、スッキリしたなあ”感でしょう。「パート1」がレッドクリフの戦い直前で終ってしまって、「えっえ〜、ここで終っちゃうのォ」と思った人、もしかして、インターミッション(休憩)が入るのではないかと思った人など、肩すかしを食った様な感じを持った人は多かったのでは…(私は、それでも大いに楽しんだのでありますが…)。その不満を解消し、その上、エンタテインメントを満喫出来る仕上りになっています。

映画の中で、ある人物たちが、ある策略をしかけます。その策略に、観客も映画の登場人物たち同様、美事に欺かれてしまう、なんて細工も用意されているし、周瑜の妻、小喬が妊娠3ヶ月であるという、一見どうでもいい事実が、ラストの戦闘の中で一種のサスペンスになっている、まさにジョン・ウーさすが、やるぢゃん、となってしまうところなど、アキさせない内容が満載の映画になっています。呉の孫権の登場も多くなり、彼の妹、尚香の活躍も存分に描かれ、その手柄を持って帰ってきた時の妹を思いやる兄の何気ない仕種に、思わず涙してしまってから、ラストまで泣き通しでした。登場人物が多いのに、各人物を丁寧に描き切ったのも美事でした。曹操さえ、良い人に見えました。相変らず孔明の金城クンは知的で素敵であります。
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(C)2008 Three Kingdoms Ltd.

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。 テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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