おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


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天使と悪魔

2009-05-12
天使と悪魔

 ダン・ブラウンの“天使と悪魔”は出版物としては“ダ・ヴィンチ・コード”より早く世に出たものですが、映画化は後になりました。なので映画の肩書きが“ダ・ヴィンチ・コード”シリーズ第2弾となっているのに、私は違和感を感じています。でも、原作者のダン・ブラウン本人が映画のプロデューサーになっているのだから、納得の上なのでしょう。他人がとやかく言う筋合いはないのかもしれません。大体、私はトム・ハンクスのロバート・ラングドン役はミス・キャストだと思っています。原作を読んでイメージするのは“ダニエル・クレイグ”ばりの俳優でしょう。ハゲかかって、お腹が出たインテリ体力派なんて格好良くもなんともありませんもの。しかし、今回の「天使と悪魔」は「ダ・ヴィンチ・コード」よりズーッと出来は良くなっています。

そもそも、この小説は、土、空気、火、水の四大元素を崇拝するといわれている反ヴァチカン集団の“イルミナティ”が、ヴァチカンで行われる教皇選挙を妨害するために4人の枢機卿を拉致し、監禁してひとりひとり殺していくのに四大元素の象徴となる場所で処刑していく、というのをラングドンが推理し、追跡していくサスペンスなのです。

文字で読んでいく分には頭の中にスンナリ入ってきますが、これの映像化はかなり難しい。さすがのロン・ハワードも粗くなってしまって、そこは楽しめません。とはいえ、画面に釘づけになるシーンもあり、観て損をするものでは無いと思います。
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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