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それでも恋するバルセロナ

2009-06-30

 ウディ・アレンという老監督(今年74歳です)は、この10年くらい、鳴かず飛ばず状態でした。いや、もう時代は終った、と私は思っていました。彼の絶頂期は「アニー・ホール」「インテリア」「マンハッタン」の'70年代から「ラジオ・デイズ」の'80年後半の10年くらいだったでしょう。'90年代半ばから失速し、めぼしい映画は撮れなくなりました。

 私は勝手に“死んだ”と思っていました。ところが「それでも恋するバルセロナ(日本語題名は出色の出来栄え)」はゴールデン・グローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)、米アカデミー賞助演女優賞(ペネロペ・クルス)の2つの賞を獲得したので、一応は見ときましょうという事になりました。観終って絶頂期の香りが戻ってきました。

アメリカ娘ふたりがバルセロナに、ひとりの方は婚約者もいて観光メインで…、もうひとりは恋をしようと降りたちました。ふたりの前に現われた男は野性の香りプンプンの画家。ふたりは彼に“オビエド”に行こうと誘われます。そして恋らしきものをふたりは味わいます。そんなところへ男の元妻が登場してきます。さて、4角関係の結末は…。
バルセロナの風景はいいし、元妻のペネロペ・クルスが登場してきてから抜群に面白くなります。エキセントリックで感情的な女性をヴィヴィッドに演じるペネロペ。まさにオスカー受賞は正解でした。風景とペネロペを見るだけで損は無い映画です。
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(c) 2008 Gravier Productions, Inc. and MediaProduc

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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