サンシャイン・クリーニング
「エイプリルの七面鳥」や「リトル・ミス・サンシャイン」のように、アメリカの地方都市出身者や、その町に住んでいる者たちを、やさしい眼で見つめて作られた映画には、かなりな秀作があります。「サンシャイン・クリーニング」も、そんなジャンルの一本です。
主人公のローズには、あの「魔法にかけられて」の王女役のエイミー・アダムスが扮しています。ローズはハイ・スクール時代はチアリーダーで学校のアイドルだった。でも、今は30代半ばでシングルマザー。いつかは不動産業の資格を取って、まともな仕事につきたいと思っているが、現在はハウスクリーニングで身を粉にしている状態。恋人で不倫状態の警官マックから耳よりな話が入ってきたのは、そんなある日だった。“事件現場を掃除する仕事”は大金が稼げると…。ローズは一も二もなく行動を開始する。無器用で、何をやってもうまくいかない妹ノラ(エミリー・ブラント)をパートナーに、“事件現場の清掃業”会社の名前を“サンシャイン・クリーニング”としてスタートすることに…。
こんな仕事があることにビックリするし、それに若い女性ふたりが挑むことも斬新。何より、生活に疲れている、決して幸福ではない主人公たちが明日の希望を託しながら、ある種の人生を送ろうという姿がいい。イライラとユーモアを混えての展開はリアルさがあり、老父を演じるアラン・アーキンも好演。おすすめの一本です。
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