おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


【注目】
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真夏の夜の夢

2009-07-21

 「ナビィの恋」「ホテル・ハイビスカス」の中江裕司監督がシェイクスピア翁に挑みました。「真夏の夜の夢」とタイトルもそのまま。骨子は舞台劇「真夏の夜の夢」を借りていますが、ストーリーそのものは中江オリジナルであります。沖縄の海に浮かぶ世嘉冨(ゆがふ)島は、キジムンと呼ばれる妖精に守られている島であります。その島に東京で不倫をし、恋に疲れたゆり子(柴本幸)が帰ってきます。
 ゆり子は幼い時、人間の中では珍しくキジムンを見ることの出来る子供でした。大人になり、故郷に帰ってきて、そのキジムンのマジルー(蔵下穂波)に再会します。今でもマジルーはゆり子を守ると言って、やっかいな島の事情から、ある一計を考え出します。それは目を覚まして最初に見たものに恋してしまう“恋の秘薬”であります。島には不倫の相手だった敦や、その妻の梨花も現われ、大騒動に…。何時ものことで中江のタッチはユッタリとした時の流れに身をまかすように展開していきます。

どこまでも広がる青い空と限りなく優しい沖縄の海。そこに登場する精霊たち。ひと癖も、ふた癖もありながら、憎めない人間たちが繰り拡げるストーリーは、あわただしい生活を忘れさせてくれる何かがあります。「ホテル・ハイビスカス」のあのやんちゃな女の子がマジルーとして成長した姿を見せてくれます。

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(C)2009「真夏の夜の夢」パートナーズ

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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