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【注目】
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縞模様のパジャマの少年

2009-08-04

 「縞模様のパジャマの少年」はナチス・ドイツのホロコーストを少年の目を通して描いた作品です。けれど、当然、そこには大人たちが登場してきます。その大人たちの描き方も「ブラス!」のマーク・ハーマン監督は美事なまでに辛辣な扱い方をしています。

第2次世界大戦下のドイツ。8歳のブルーノはナチス高官の息子で、父親が収容所の所長として赴任するにあたり、家族と共にベルリンを後にします。ブルーノはナチスがユダヤ人に対してどんな仕打ちをしているかを知らされていませんでした。姉はいるけど、小学生のブルーノは新しい家で遊び友達はいません。母親から裏の木戸から外に出てはいけないと言われていましたが、ある日、母親の目をぬすんで小川や林を抜けていくと、鉄条網に囲まれた農場らしきものがあります。そこに縞模様のパジャマを着た、坊主頭の同じ年くらいの少年がいて、話をしているうちに心を通わせてしまいます。そして悲劇が…。少年の純枠な思いが大人たちの都合によって打ち砕かれていきます。離婚が許されないナチス高官、母親は転勤の際、収容所は家からはかなり離れている、と聞かされたのに、部屋から煙突が見える距離だったためにノイローゼに陥ります。それも悲劇を招く結果に…。

あくまでも寓話でありながらラストは衝撃的なものであります。ユダヤ少年の子役が好演!!
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■「縞模様のパジャマの少年」劇場・作品情報
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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