おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


【注目】
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ココ・シャネル

2009-08-11

 “シャネル”と聞けば、誰でもブティックで売られているスーツやバッグ、アクセサリー、香水などを思い浮かべますが、“ココ・シャネル”という創始者の女性のことを知っている人は少ないのではないでしょうか。「ココ・シャネル」というタイトルのこの映画は、ココがどのように生れ、育ち、その才能をどのようにして開花させたかを描いています。

 オープニングは1954年、戦争が終って15年の沈黙を経て、ココが復帰コレクションを開催するところから始まります。ココは70歳。このココを演じているのがシャーリー・マクレーンであります。この手の伝記ものを映画にすると、往々にして“ソックリさん”になってしまいますが、マクレーンは、まったくそれをしないで、美事な演技で見せてくれます。そう、この映画はS・マクレーンを見る、という事なのです。この'54年のコレクションは失敗に終ります。そしてココは翌年にコレクションを開催する決心をします。ビジネス・パートナーのマルク・ボウシエは反対し、“シャネル”を商社に売ろうと働きかけます。ここから映画は回想に入ります。孤児院で育つココが縫い子になり、恋をし、それを失い、新しい人との出会い、そして別れ。その間に、ジャージー素材でドレスを作るエピソードや香水の開発などの仕事も描かれていきます。伝記映画としては秀作でしょう。
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「ココ・シャネル」劇場・作品情報
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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