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【注目】
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グッド・バッド・ウィアード

2009-08-25

 以前、邦画にもマカロニウェスタンもどき映画「ジャンゴ」というのがありました。あれは、北島三郎が歌う主題歌だけが傑出していた駄作でしたが、「グッド・バッド・ウィアード」は韓国製のマカロニウェスタン風活劇映画としては大成功なのであります。なにしろチョン・ウソンイ・ビョンホンソン・ガンホという韓国の大スター3人が共演、まさに競演しているのですから…。そして、そのスターたちが柄にピッタリ合った役を楽しそうに演じているのです。

時は1930年代、舞台は満州。ロシア人、中国人、日本人、朝鮮人に土着の人間たちと、あらゆる民族がうごめく人種の坩堝。一枚の宝の地図をめぐってグッドなウソン、バッドなビョンホン、ウィアード(変な奴)なガンホが争奪戦を繰り拡げます。ギャングあり、山賊あり、日本軍あり、ストーリーはあるのだけれど、そんなものがフッ飛んでしまうほどのアクションに驚き、喜んでしまいます。オープニングは大陸横断の列車強盗から始まります。疾走する列車に襲いかかるギャングたちの馬の群れ、銃の音と軋む車輪。でも、これらのアクションもクライマックスの銃撃戦に較べれば子供だまし。大草原の中、日本軍とギャングたち、一匹狼の賞金ハンターの馬の疾駆と、こそ泥のオートバイが軍の車と戦車の間を駆け抜けていくアクションはCGもVFXも使用しない本物、純度100%の息を飲むスゴイものであります。果して、宝の地図は誰の手に…。そして“宝”とはなんなのか…。ホント、ド肝を抜くアクションであります。
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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