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【注目】
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サブウェイ123 激突

2009-09-01

 1974年、「サブウェイ・パニック」という映画がウォルター・マッソー主演で作られました。地味なキャスティングながら実力のある役者陣、監督ジョセフ・サージェントの切れ味の良い演出で、良く出来たパニックものになっていました。それをリメイクしたのが「サブウェイ123/激突」であります。

 ジョン・ゴーディの原作はまったく同じものなのに、えっ、同じようなシークエンスはあってもまったく違う映画になっている、と思わせたのは、「L.A.コンフディンシャル」でオスカーを獲ったブライアン・ヘルゲランドの脚色と監督のトニー・スコットに寄るところが大でしょう。ニューヨークの地下に縦横に張りめぐらされ、毎日500万人が利用するサブウェイ(地下鉄)がジャックされた。ぺラム駅1時23分発の“ぺラム123号”が、午後2時に先頭の車両1両だけを切り離して停車した。運転席の犯人から運行指令室に要求が出される、「市長に電話して、1時間以内に千ドル札で1000万ドル用意させろ。遅れたら1分ごとに人質をひとりづつ殺す…」と。指令室で無線を受けたのは、職員で今、微妙な立場に立っているガーバーだった。以後、犯人ライダーはガーバーを交渉人として無線でやりとりをすることに…。人質は18人、時計の針はズンズンとまわっていく…。サスペンスの盛り上げ方、エピソードの出し方、絶妙な美事さで見せてくれます。

映像も文句ないし、スピード感もあり、ライダー役のJ・トラボルタ、ガーバー役のD・ワシントンの好演もあってサスペンスの秀作に…。必見の一本です。
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「サブウェイ123 激突」劇場・作品情報
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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