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【注目】
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イングロリアス・バスターズ

2009-11-17
イングロリアス・バスターズ

 「イングロリアス・バスターズ」を見て、クエンティン・タランティーノという人は、本当に、心から映画が好きな人であり、古今東西の映画をよく見ている人なんだと感嘆しました。映画は第1章から第5章というチャプターに分れていて、その第1章が抜群に良く出来ているのです。なんでもオープニングから50分までに映画館を出た人には全額、料金を返す、というキャンペーンをやっているみたいですが、とても50分くらいみて面白いか面白くないかが判断出来る映画ではありません。

第1章のオープニングは1941年、フランスの田舎町ナンシーの農場。男が薪を割っています。傍らで娘らしき女が干しものをしている。そこに響くナチスのジープの音。“ユダヤ・ハンター”と呼ばれるランダ大佐の登場だ。このナチスの一行が現われる切っ掛けは♪タンタンタンタン・タンタンタンタンタ〜ン、そう“エリーゼのために”の最初のフレーズ。なんと憎いことを…。そして農場主との会談に…。この床の下にユダヤ人の家族を匿っているのか、いないのか…。突然発砲される銃の音。床の下で逃げまどう気配が…。家の外、床下から飛び出る女の子、ショシャナだ。ランダ大佐が家から出てくるが距離があり諦めた…。その逃げたショシャナがナチスへの復讐を始める。
第2章以下はブラッド・ピット扮する“イングロリアス・バスターズ”のリーダー、レイン中尉が活躍し、これらのストーリーに絡んできます。次々と展開するエピソードは、まさにタランティーノの独壇場でございます。観客すべてを満足させる美事なエンターテインメントであります。
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「イングロリアス・バスターズ」劇場・作品情報
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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