おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


【注目】
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2012

2009-11-24
2012

 「2012」は、総ての人が見るべき映画です。秀作だから、傑作だからではなく、“疑似体験映画”として、何時かきっと来る世界の終末に対して“心の準備”のためにも見るべき映画なのです。

ストーリーは“ディザスター映画”の今まであったものと大差はありません。ジョン・キューザック扮する主人公が、元妻であるアマンダ・ピートと自分のふたりの子供を助けるために(元妻の今の夫も入れて…)大奮闘する姿を中心に、その時、アメリカの政府は…科学者たちは…、世間の大都市は…なんていうエピソードを入れていきます。ただ、見どころは、今までと違う、非常に進化したVFX・CGの技術によって製作された映像であります。ロサンゼルスを襲うマグニチュード10.9の大地震によって崩れ去る高層ビル、うねって盛りあがり、崖になっていく道路、破壊される空港、イエローストーン国立公園は、火山が誕生していたるところで噴火が起り、溶岩が噴出する、リオデジャネイロではコルコバードのキリスト像が崩壊し、バチカンでは大聖堂が倒壊し、ヒマラヤ山脈に大津波が押し寄せる…。など、考えられる世界のいたる所の終末を描いています(この仕事には日本人のスタッフが活躍しています。31歳の坂口亮さんという人で、去年、第80回のアカデミー賞で“科学技術賞”でオスカーを受賞しています)。これらの映像は画期的なものです。一見の価値あり。
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「2012」劇場・作品情報
「2012」TOL特集ページ
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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