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カールじいさんの空飛ぶ家

2009-12-01
カールじいさんの空飛ぶ家

 私はアニメーションというのは映画とは違うジャンルのものとズーッと区別してきました。勿論、幼い頃はディズニーの(今ではクラシックスと呼ばれる)アニメを見て育ちましたから、映画では無いとは思っていませんでしたが、実写とは根本的に違うものだと頑(かたくな)に思っていました。それはアニメが手描きからCGになっても変わりませんでした。「モンスターズ・インク」や「ファインディング・ニモ」を優れているとは思っても、どこか暖か味の少ない映像だと感じ、心から拍手を送ることはありませんでした。

しかし「カールじいさんの空飛ぶ家」を見て、アニメ映画も、こんなに見る人を感動させるのだ、と目が覚める思いをしたのであります。特にオープニングの10分間のモンタージュ・シーン。カールとエリーの出会い、そして恋におち、結婚しての幸せな日々、病いに倒れたエリーの静かな死と、ひとり残されたカールじいさんの孤独…。ふたりが共に歩んだ人生を、映像と音楽のみで見せてくれます。これだけで涙がでて、感動してしまったのです。このあとカールじいさんはエリーばあさんとの夢の場所に風船で吊った家で出掛けます。8歳のラッセルを相棒に…。78歳のヒーローと鮮やかな映像、素晴しい音楽、大人も子供も充分、楽しめる美事な映画になっています。
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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