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【注目】
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ハート・ロッカー

2010-03-04
ハート・ロッカー

 「ハートブルー」の監督で、ジェームズ・キャメロンの元奥さんのキャスリン・ビグロー監督が作った「ハート・ロッカー」は、今までの彼女の作品と違って、極めて緻密に構築された、イラクの駐留米軍の爆発物処理班の日々の作業を見せる、優れた戦争サスペンスものになっています。爆弾処理というのは、どんな作業をするものなのかをオープニングから見せてくれます。それも予想外のトラブル発生で大爆発を起こし、起爆装置を爆弾に装填しに行った班長が爆死する、というところから始まります。そして、代わりに着任したジェームズ軍曹の、死と背中合わせの任務を、少しの恐怖も持ち合わせず、異様なまでに落ち着いて黙々と行うその姿に緊張感はイヤが上にも盛りあがり、映画を見終わった時にはフッと息を抜いて、思わず“疲れたあ”と口にしてしまうほどであります。2004年のイラクの街や砂漠での日常は、テロリストが仕掛けた爆弾物との闘いだったことが鮮明に判ります。地面に埋められた幾つもの爆弾、それに付いている沢山のコード。ビルの入口に置いてある車の中にギッシリと埋まった爆弾。車全体を壊しても、どこに発火装置があるか判らない…。子供の死体の腹を裂いて内臓を取り出し、そこに爆弾を埋めたもの等々。映画を見ているというより、戦場の目撃者になった体験を味わいます。
 ハリウッドの大物スターが顔を見せて、すぐ死ぬシーンあり。そのスターは誰?
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「ハート・ロッカー」劇場・作品情報
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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