おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


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レギオン

2010-05-13
レギオン

 大作風というのか、“3D”なんていわれると見世物的な感じで見に行ってしまう風潮があるみたいなのがイヤだ。「アバター」にしても、正統な評価をしないで、とにかく飛び出し具合を見たい、というだけで見るのはいかがなものか、と私は思ってしまうのです。3Dカメラで撮っていないのに、技術頼みで“3D”にして、それを売り物にしている「タイタンの戦い」が「ウルフマン」より入っているという不愉快さは耐えられないのです。ならば一層、小振りな作品だけど含蓄のあるものを見て欲しいのです。「レギオン」は謳い文句が“人類vs天使の壮絶な闘いを描く、スーパーナチュラル・アクションスリラー”でありますが、そんなチャチなもんではありません。
 一見、西部劇かと思う様な砂漠の真ン中にあるダイナー(食堂)が舞台に。神は人類を見捨て、堕落した世界を一掃することに決めた…。愚かな人間を滅ぼすため“天使軍団”が下界に降り立ち、世界中で惨劇が繰り拡げられるのであります。逃げ惑う人間たちの前に、翼を引きちぎり神の軍勢と戦う決心をした天使が現われます。さて、人類の最期は来るのか、はたまた、天使同志の戦いは…。
 天使の翼が意外とカッコイイのです。時折り“リビングデッド”的群衆が出てくるところは笑ってあげてください。何しろミカエルをポール・ベタニーが演じ、ダイナーの主人をデニス・クエイドが当っているのが、その心意気、良しであります。
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「レギオン」劇場・作品情報
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プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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