おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


【注目】
【注目】

マイ・ブラザー

2010-06-03
マイ・ブラザー

 2004年のデンマーク映画「ある愛の風景」(スザンネ・ビア監督)を「マイ・レフトフット」のジム・シェリダンがハリウッドでリメイクしたのが「マイ・ブラザー」であります。まずオープニングは、銀行強盗をしでかして服役していた弟のトミーを、その出所日に兄のサムが迎えに行くところから始まります。トミーにジェイク・ギレンホールが、サムにトビー・マグワイアが扮しています。
 あの「スパイダーマン」のマグワイアが、ここまでスリムになるか、というくらい身体を絞って出てきます。出所日の数日後、サムはアフガニスタンに出征します。そして残された家族のもとにサムの訃報が届きます。
 妻のグレース(ナタリー・ポートマン)とふたりの娘は、出来の悪いトミーと暮らしながら、トミーのやさしさに心を開いていきます。夫は戦死し、義父母にとっても傍らにいるグレースにとっても、トミーは頼れる存在になっていった。その時、サムが敵の捕虜となり、生きて他国軍に救助されたという報が届いた。そして戻って来たサムの人格は変わっていた…。オリジナルよりズーッと“家族”を前面に出して構成しています。特に子供の扱いはジム・シェリダンの考え方を如実に表わしています。
 マグワイアは「スパイダーマン」を降りてまで出演を希望したといわれていますが、いい味を出しているのはギレンホールの方です。リメイクというのがどんな風なものなのかを教えてくれる一本です。
-----------------------------------------------
「マイ・ブラザー」劇場・作品情報
-----------------------------------------------

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

作品別INDEX

ソーシャルブックマーク: