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エルム街の悪夢

2010-06-24
エルム街の悪夢

 あの「エルム街の悪夢」がスクリーンに帰ってきました。それも優れた作品として…。ただのリメイクではなくて、言ってみれば“エピソード1”的なストーリーになっています。
 “エルムストリート”に住むナンシー、クリス、クエンティ、ジェシー、ディーンは、夜になると同じ夢にうなされます。そう、あの赤と緑のストライプのボロボロのセーターを着て、焼けただれた顔を半分隠しているフェドーラ帽をかぶり、指の部分が鉄の刃になっている“フレディ・クルーガー”が現れるのだ…。何故、彼等にだけ…。ストーリーは、この因果関係を暴いていきます。当然、フレディは何者なのかが明かされます。そして、若者たちの親たちも関与していたのです。そこにケッコウ、うっすらと猥褻感が漂います。
 見所は3つあります。まず、現実から夢に移行する時の映像のスムーズさであります。寝不足のため、コックンと眠りに入った時の夢の世界が抜群に面白い。それから、ナンシーとクエンティンがフレディと対決する時、“眠る”という状態に入る。そりゃあそうだ。眠らないとフレディに会うことは出来ないから当然なのだけど、この発想が好き。3つ目は今回、フレディに扮するのが、15年間ハリウッドから離れていて、「リトル・チルドレン」でその実力を見せてくれた、あの「がんばれ!ベアーズ」の不良少年役のジャッキー・アール・ヘイリーなのです。これは必見の一本なのです。
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「エルム街の悪夢」劇場・作品情報
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(C) MMX NEW LINE PRODUCTIONS, INC.

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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