おすぎのシネマ言いたい放題|映画評論家おすぎが、公開映画を一刀両断!いま観るべき映画の答えは、このなかにある!


【注目】
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トイ・ストーリー3

2010-07-01
トイ・ストーリー3

 ディズニー&ピクサーというより、ピクサー、それも製作総指揮のジョン・ラセターがスゴイということなのでしょう。今回公開される「トイ・ストーリー3」(“3D”方式での公開)はアニメーション映画というものを突き抜けています。私は実写映画とアニメ映画を同じ次元で論じるのをヨシとしなかったのです。そりゃあ、ディズニー・クラシックスを見て育ってきたのに、それを言っちゃあ、おしまいよ的なのですが、どこかアニメ映画には“お子ちゃま”映画であるという偏見を持っていたのです。ところが、今回の「トイ・ストーリー3」は、そもそもの発想が、当たり前のことだけど、そこに気がつく人って少ない、いや当然のことだからスルーしてしまってもいたしかたなき、と誰もが思っているところにスタート地点を持ってきた快挙なのです。“おもちゃは、ご主人様が成長する過程で忘れさられていくものだ”という当たり前のことを出発点にしたことです。忘れ去られ、捨てられてしまったおもちゃの人生を描く。子供だったご主人が大学に行くため、家を出ていく。そう、あのアンディが大学進学のため寮に入ることに…。
 ダンボールにつめられ天井裏の物置きに入れられたバズ・ライトイヤーと仲間たち。アンディの一番のお気に入りのカウボーイ人形のウッディも一緒に、何かの手違いで“サニーサイド”という保育園に寄付されてしまう。そこには地獄が待っていた…。果たして彼等の運命は…。私はアニメを見ていることを忘れてしまいました。
 ワッハハと笑い、ハラハラと心配し、クシュと涙ぐみ、感動しました。
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「トイ・ストーリー3」劇場・作品情報
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(C)DISNEY / PIXAR

プロフィール

おすぎ
1945年神奈川県生まれ。映画評論家。テレビ、ラジオ出演のほか新聞・雑誌の執筆、講演やイベントの企画制作など多岐にわたり活動している。

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