深く愛すること。強く生きること。

12月11日(土)日本公開

NEWS

2011.01.13 トラン・アン・ユン監督インタビュー掲載中!


2010.11.20 11/20発行号vol.102にて松山ケンイチさんインタビュー掲載中!


2010.11.10 特集サイトを更新しました。

INTRODUCTION

世界に愛された現代文学の最高峰「ノルウェイの森」がいま、世紀を越えて奇蹟の完全映画化!愛と性、生と死、刹那と永遠、ビートルズとマイルズ―それは、愛することの優しさ、生きることの強さを描いた限りなく深く、限りなく美しい、物語。

1987年に刊行された村上春樹の小説「ノルウェイの森」。自殺した親友の恋人だった直子と大学の同窓生・緑との間で揺れ動く主人公ワタナベの青春のもがきを描いた究極の恋愛物語は、当時瞬く間に一世を風靡した。愛すること、生きることの意義を静かにかつ激しく、そして限りなく美しく描いたその物語に多くの人々の心が動かされ、時代が動かされた。

そして、出版から20年以上の時を経て「ノルウェイの森」が遂に奇跡の映画化を果たす!

「ノルウェイの森」はその静謐な美しさを映像で表現するのは不可能だと思われてきていた。ところが、そんな不可能の扉を叩いたのが、今回の監督であるトラン・アン・ユンだった。「ノルウェイの森という作品は自分にとって特別な作品であり、映像化は無条件でOKというわけにはいかない。でも、トラン監督の作品は好きで、とにかく会ってみようと思った。」村上春樹のこの発言により、「ノルウェイの森」の映画化への扉が開かれた。

1987年に小説が刊行され、1994年にトラン監督がその小説に出会い、2004年に村上春樹とトランが出会い、2008年に映画化が決まり、2009年に撮影が始まり、2010年に映画が完成し公開される。これは1つの事件であって、1つの確かな奇跡である。

STORY

高校時代に親友・キズキ(高良健吾)を自殺で喪ったワタナベ(松山ケンイチ)は、誰も知っている人間がいないところで新しい生活を始めるために東京の大学に行く。そこでワタナベは読み漁っていた本の余白と同じような空っぽな日々を送るが、ある日偶然直子(菊地凛子)と再会する。直子はキズキの恋人だった。キズキはワタナベにとって唯一の友だったので、高校時代にはワタナベと直子も一緒によく遊んでいた。それからワタナベと直子はお互いに大切なものを喪った者同士付き合いを深めていき、ワタナベは透き通った目を持つ直子に魅かれていく。そして、直子の二十歳の誕生日に二人は夜を共にする。ところが、ワタナベの想いが深まれば深まるほど直子の方の喪失感はより深く大きなものになっていき、直子は結局京都の療養所に入院することになる。そんな折にワタナベは大学で、春を迎えて世界に飛び出したばかりの小動物のように瑞々しい女の子・緑(水原希子)と出会う。直子と会いたくても会えないワタナベは、直子とは対照的な緑と会うようになっていき、あるとき緑の自宅での食事に招かれて唇を重ねる。それはやさしく穏やかで、何処へいくあてもない口づけだった。その後、直子から手紙が届き、ワタナベは直子に会いに行けることになる。そこで、ワタナベは直子の部屋の同居人・レイコ(霧島れいか)のギターによるビートルズの「ノルウェイの森」を聴くことになる。それは、直子が大好きな曲だった。

「この曲を聴くと深い森の中で迷っているような気分になるの。
どうしてだかわからないけど。一人ぼっちで、寒くて、暗くて、誰も助けに来てくれなくて…。
でも、本当に一番好きな曲なのよ。」

「ノルウェイの森」を聴くといつも泣いてしまう直子は、ワタナベがいれば大丈夫と言っていたのだが、それでも結局直子は泣いてしまうのだった…。