贅沢な時間をあなたに

著名人コラム 贅沢な時間を応援!様々な分野で活躍する4人の、それぞれの「贅沢な時間」とは・・・?

部屋で過ごす自分スタイル

08/11(火)up!

6年前に偶然見つけた「空室物件」の赤い看板。

雨に濡れて剥がれ落ちそうな赤い看板は、その建物が長期間に渡って借り手がいなかった事を物語って。
30半ばの同世代が念願のマイホームを手に入れる年頃だというのに、相変わらず僕は今でも築40年の賃貸アパートに住んでいる。
台風の日にはギシギシと建物が揺れ、天井からはポタポタと雨漏りするような古い物件。それが現在のマイホーム。
ただ古い物件を借りるには、それなりに理由があるんです。それは「改装OK」の文字。
誰も借り手が付かない薄気味悪い物件でも、僕にとっては、その文字が最高に魅力的に見えたのだ。

今、そのマイホームに手を加え自分好みにリノベーションする事が僕にとって最高に贅沢な時間。

とある日、量販店の塗料売り場に足を運んでみると屋外専用の塗料コーナーに一際目立つ素敵な色のペンキを発見した。
カシミアベージュというラベンダー色に茶色が混じったような絶妙な中間色だ。
その素敵な色は、その日のうちにトイレの壁に塗られ落ち着いた雰囲気へと様変わりした。

芝生で心地よい空気を感じている図です。

壁に至っては、入居時に張られたクリーム色の壁紙を全部ひっぺ返し部屋中の壁を塗り直したりもした。
こっちの壁はラベンダー色。あっちの壁はモスグリーン色。
おかげで今では友人に映画に出てくる「アメリの部屋」みたいだと言われる始末。確かにその通りかもしれない。
床は無垢材を張り合わせ、ホワイトのペンキを塗って、また拭き取るの繰り返し。
そうするとアンティークのように古く汚れたフローリングが完成するのだ。

芝生で心地よい空気を感じている図です。












やり出したら止まらない…という僕の性格がここまでの拘りを見せてるのだろう。
古い物件だからこそ出来る最高に贅沢な僕の城は日々のリフォームで徐々に完成しつつある。

1日24時間のうち約半分は自分の部屋で過ごす…。
そう考えると、やはり自分の城は納得し快適な部屋であって欲しい。
まだまだこれからも変貌を続ける僕の部屋。一体どうなるのでしょうか…。 それは僕にも分からない。

岩田博文

岩田博文

プロフィール

インテリアコーディネーター/MONDE代表
1974年生まれ 高い目利きのセンスが高く評価され若くして有名家具メーカーのマーチャンダイザーとなる。その後2003年に独立し東京・目黒にオリエンタルショップ「MONDE(モンド)」を出店。現在は活動の幅を広げインテリアコーディネートのみならず服のデザインや雑貨の商品開発にも数多く参加している。