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the GazettE RUKIの万屋

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対談Vol.1 RUKI × TERU(GLAY)

文/武市尚子

---今回は第1回目の対談ということで、RUKIの希望でGLAYのTERUさんにお越し頂きました。

RUKI:ご無理言ってすいません。ツアー中なのに、快く引き受けて下さって、本当にありがとうございます!

TERU:いやいや、RUKI君の連載が始まるっていうんで、それはそれはぜひ協力させてもらいたい!と思ってね。音楽と活動の幅がより広がってくれたらいいなと思って。久しぶりにRUKI君にも会いたかったし、こういう対談の場で話せるのはすごくいいことだとも思うし。僕で良ければ、いつでも。

RUKI:もったいないです。でも、本当に嬉しいです!俺、この対談、地元の奴らに自慢しますからね(笑)!

TERU:あははは。何それ(笑)。

RUKI:いや、本当に。地元が神奈川なんですけど、めちゃめちゃ田舎なんで、友達も親戚とかも、すごい感覚が普通なんですよ。普通っていうか、僕らがどこそこでライヴをしたとか、そういう会場の大きさとかはまったく関係なくて、“誰々と会ったことある?”みたいな話になっちゃうんで(笑)。

TERU:あははは。解るよ(笑)。すごく解る。ウチの従兄弟の子が、今、中学3年生なんだけど、いきなり電話かかってきて、“ワン・ダイレクションと出てたでしょ!”って(笑)。あ、う、うん……そうだな。すごいもんなぁ。みたいな(笑)。

RUKI:あははは。そこ!?みたいな(笑)。ウチの従兄弟の子もそうですよ、たまに会うと、“ねぇねぇ、AKBとか見たことあんの?ねぇ、どうなの?”みたいな(笑)。あ、う、うんってなりますよね。

TERU:“やっぱり可愛いの?”みたいな(笑)?

RUKI:そうですそうです(笑)。あ、こっち(自分たち)には触れないんだ……って(笑)。

TERU:あははは。そんなもんだよね(笑)。

RUKI:いやいやいや、僕らならともかく、GLAYは違いますよ!俺がTERUさんの従兄弟の子どもだったら、自慢したくなりますからね!あ、なんかすいません!こんな話の始まりで(笑)。

TERU:ううん、いいんじゃない(笑)。こういうのも、対談でしか話せないことだしね(笑)。けど、こういう現場で会うのは初めてだもんね。

RUKI:はい。絶対に断られると思ってました。

TERU:断らないよ、RUKI君の頼みなら。

RUKI:嬉しいです!ありがとうございます!

---実は、昨日もRUKIと現場が一緒だったんですけど、もうずっと今日のこと話してたんですよ。

TERU:そんなに(笑)?いや、嬉しいね、そういうの聞くと。

RUKI:いや、本当に純粋に嬉しくて。本当に憧れていた人でもあったし、実際にお話させてもらって、尊敬出来る人だなって思っていたので、対談、引き受けてもらえたってだけで満足しちゃって(笑)。なんか、すいません。

TERU:あははは。なんで謝るんだよ(笑)。

RUKI:受けて下さったっていうお返事聞いて、“やっぱいい人だぁ〜!”って感動しちゃいましたもん!

---昨日から、ずっと“TERUさんって本当に心からいい人なんだよね”って言いっぱなしでしたから(笑)。

TERU:ほらほら、人前では“いい人”って言われたいから、いい人のふりしてるからね〜(笑)。

RUKI:いや、ふりじゃ出来ないですよ!本当にいい人ですもん、TERUさん!

---今日TERUさんがゲストに来てくれたのは、何よりのご祝儀だね、RUKI。

RUKI:ホントに。何よりのご祝儀ですよ!よろしくお願いします!

TERU:こちらこそ。よろしく。

RUKI:いやぁ……緊張しますね、やっぱり。

TERU:緊張なんかしなくていいよ。でもねぇ、RUKI君は、こんなに喜んでくれてるけど、俺たちのライヴ、まだ来てくれたことないんだよ。俺は3回くらい観に行かせてもらってるのに。

RUKI:いや!違います!ライヴはすごく行かせていただきたいんですけど、毎回スケジュールが合わず、なかなか行けなくて悔しい思いしてるんですよ!次回は必ず!

TERU:あははは。いいよいいよ(笑)。なかなかお互い予定が合わなかったりするからね。そればっかりは仕方ないよ。

RUKI:すいません……。TERUさんが最初に僕らのライヴ来て下さったのって、代々木の時でしたよね?(※2008年4月)

TERU:そうだね。ふと時間が空いて、観させてもらったんだよね。

RUKI:はい。急に来て下さって、すっごい緊張したの覚えてます。

TERU:知り合ってすぐくらいの頃だったよね、あれ。

RUKI:でしたね。

---お2人の出逢いは?

TERU:シドの明希君が飲み仲間的存在で、友達のRUKIを紹介したいって言われていたのと、昔から付き合いのあるMODERN PIRATESっていうアクセサリーブランドの人に、RUKIを紹介したいって言われてたのが重なっていて、結果、シドの明希君が引き合わせてくれたんだけど、こんなにもいろんな人から慕われている人って、どんないい人なんだろう?って、会う前からすごく気になってたんだよね。

RUKI:いやぁ……恐縮です……。で、たしか、麻布のお店で一緒に飲ませてもらったんでしたよね?

TERU:そうそう。イタリアンのね。結構いいお店で、せっかく出逢えたんだから、いいワイン飲もうかって、最初に高いワイン開けちゃったから大変で(笑)。もぉ、みんな飲む飲む(笑)。

---そういう高いお店では、ガブガブ飲まないの!

RUKI:ですよね。ホント、すいません………。

TERU:あははは。いやいや、TAKUROもいてね。みんなで勢いついちゃって、6本くらい空けたよね(笑)。

RUKI:はい……。しかも、俺、ちょっと遅れて行ったんですけど、明希が寝てたっていう、ホント失礼なヤツだなって思いましたからね、あんとき!

TERU:あははは。寝てた寝てた(笑)。でも、そこからだよね、なかなか時間が合わなくて飲みに行けてないし会えないけど、ちょこちょこ連絡は取り合って、みたいな感じでね。

RUKI:はい。光栄です。ありがとうございます。

---現在TERUさんもRUKIもヴォーカルですけど、最初はドラマーだったっていう共通点もあるんですよね?

TERU:そうなんですよね。氷室(京介)さんも最初はドラマーだからね。結構居るんだよね、ドラマーからヴォーカリストになった人って。でもね、ドラムやってたヴォーカリストは、やっぱりリズム感が特別いいらしいよ。自分ではあんまり解らないけど、傍からそう言われる。リズムに言葉を乗っけるのが上手なんだって。よく、JIROに、“ドラムやってたからこそのリズムで歌を歌うよねって”言われるんだよね。

RUKI:確かに。それはあるかもしれないですね。

TERU:ね。それもあって、ウチのベーシストは、今、ドラム練習してるからね。アイツ、勉強熱心だからね。

RUKI:すごいですね!ウチのベース(REITA)は絶対にやらないですね(笑)。

TERU:いやいや、10年後くらいに言い出すかもしれないよ!ウチも今、ここ最近のことだから(笑)。

RUKI:そうかなぁ(笑)。ギターは練習してるみたいですけどね、ウチのベース。

TERU:あ、俺もね、デビューして2年目くらいの頃からアコギやり始めたの。家で、チューニングを合わせるところから始めてったんだけど、ギターを練習するようになってからは、チューニングに耳がだんだん慣れていって、キーとかすごく取りやすくなったしね。やっぱ、ヴォーカリストがギターやピアノをやるのもいいことなんだなって思った。

RUKI:ほほぉ(感心)。なんか、TERUさんと話してると、話してるだけで勉強になる気がします。さすがだなぁ。

TERU:まぁ、嘘ばっかだけどね(笑)。

RUKI:あははは。まさかの展開(笑)!

TERU:“いい人だと思ったのに……実は!”みたいなね(笑)。

RUKI:いや、絶対にそんなことないです! TERUさんはいい人です!

---RUKIさん……、ただのキッズになってます……。

RUKI:あ、気をつけよ(笑)。

TERU:あははは。でも、会ってるときも、そんなに音楽の話しないよね?

RUKI:え!?ホントですか!?

TERU:え?音楽の話してないじゃん。音楽そのものの話というより、音楽業界についての話とかじゃない?

RUKI:あ、そうですね、楽曲とかの話というより、音楽業界の話とか、音楽とは?っていう話ですからね。

TERU:初めて麻布で飲んだ日、帰りに家に来てくれたときは、家にあるCD見ながら純粋に音楽の話したけどね。

RUKI:はい。たくさんCDがあったので、“TERUさんって、どんな音楽聴いてるんですか?”って、いろいろとCDを見せてもらって。

TERU:そうだね。こういうのとか、こんなのとか聴いてるんだよ〜。なんてね。でも、あとは、だいたい人生論とかじゃない?

RUKI:そうですね。音楽とともに生きてきた人生論的な熱い話をさせてもらうことが多いですね。それがまた、規模が違うんですよ!俺たちなんかには、全然解らないような、まだ見たことのない景色を経験した人にしか解らない、スケールの大きい話で、すごい勉強になるんですけど、さっぱり想像がつかないことだらけで。そういえば、大阪のライヴに来て下さったときにも、その夜、TERUさんとTAKUROさんと、TERUさんたちが泊まってたホテルの部屋で一緒に飲ませて頂きましたよね。ライヴ終って、TERUさんとご飯行かせてもらって、その流れで、ホテルで飲みなおそうって誘ってもらって。

TERU:そうだったね、懐かしいなぁ。“TAKUROが部屋で飲んでるって言うから来なよ”ってね。たまたまGLAYも、翌々日くらいに大阪でライヴがあったから前のりしてて(※早めに大阪に入っていたということ)、the GazettEの大阪のライヴを観に行かせてもらって。RUKI君と俺とTAKUROの3人で朝まで、相当熱い人生論だったね、あれは(笑)。音楽業界に19年いて、いろんな移り変わりを見てきたと思う、GLAYって。アナログからデジタルに移項した流れも経験してきたし。レコーディングとかも、ヨンパチって呼ばれてた、テープレコーダーのデッカイやつで録音して、巻き戻すのを待ってたりっていう時代だったからね。今の時代にそれをやろうとしたら、逆に高くついちゃうと思う。

RUKI:ですね。わざわざその質感が欲しくてやったことが1回だけありましたけどね。

TERU:でしょ、わざわざやる時代だもん。俺たちはそれが当たり前の時代も通ってきてるから、いろいろと経験してこれてて。

---一番変化と進化が激しかった時代でもありますからね。アナログからデジタルに移項された節目にあったというか。

TERU:そうなんだよね。そんな話を飲みながらRUKI君としてたら、だんだん熱くなっちゃって、“ホテルに、そういう話にもっと詳しいヤツがいるから、ホテルの部屋で飲みなおそう!”って、TAKUROの所に連れてったら、ヒートアップして朝まで話し込んじゃったっていう(笑)。

RUKI:ホテルの一室で、朝の4時頃まで(笑)。ホント、あのときは緊張しまくってましたけど、すごいいい勉強させてもらいました。

TERU:90年代デビュー組である僕らって、ちょうど中間管理職みたいな立場なんだよ。僕らの上の世代は世代で、確立された世界があって、そこから日本のロックや、もっと幅広いところで、日本の音楽をどう広めていくかという、布教作業をしていた時代でもあって、音楽バブルという時代もあって。当時売れていた人たちの周りを、いろんなモノがぐるぐるとうごめいているのを、渦の中から見て来たバンドでもあるから、その流れの中で感じてきたことってすごくあって。そんな時代を経ての今、という話は、自らの人生論にも繋がっているところなんだよね。だからこそ、感じ取れた自分たちの強い想いというのもあって。それを今、若い世代に言葉として伝えるのであれば、“やり続けることに意味がある”というところだと思う。

RUKI:はい。覚えてます。

TERU:いろんな大変なこともあったけど、僕らも続けてきたからこその今なんだってことを、伝えたかった。99年とか2000年って、一緒に頑張ってきた友達のバンドや周りのバンドが次々と解散していったから。JUDY AND MARYとかLUNA SEAとかも、みんな解散していって。そういうなか、僕らは続けることを選んだ。もちろん、大変な時期だって経験したよ。けど、僕らは続けることを選んだんだって。

RUKI:はい。単純なことなのかもしれないけど、なかなか出来ることじゃないですよね。

TERU:そう。いろんな葛藤もあったよ。音楽がだんだん芸能寄りになっていった時期でもあったし。

RUKI:そのときもお話してもらったんですけど、その“芸能寄りの音楽”っていう意味が解らなかったんです。

TERU:僕らの上の世代、例えば、BOOWYとかの世代って、とにかくライヴしてファンを増やしていった時代でもあって、とにかくまずはライヴが一番だった。クールでカッコイイ時代だったし、その次の世代も、テレビや雑誌には出ないっていうスタイルが当たり前の時代だった。けど、僕たちの頃は、深夜テレビとかにも、朝のテレビ番組にも出たりして音楽を世に広めていく時代になっていってた。まさに、芸能寄りな音楽になってた気がすると思う。

RUKI:うんうん、なるほど。でも、すごく不思議なんですけど、俺のイメージとしては、GLAYさんも、テレビに出てはいるけど、芸能寄りだと感じたり、テレビに出る前の方がカッコ良かったのに……って思うことがなかった。けど、今、テレビに僕らが出たりすると、一気にお茶の間なイメージがついちゃいそうな気がするんですよ。まったくイメージが変わってしまう気がして。その違いってなんなんですかね?俺、すごく不思議に思うんですよ、そこ。

TERU:うんうん、なるほどね、RUKI君の言いたいことはすごく解る。昔はテレビの音楽番組が、純粋な音楽番組であったからってことでもあると思う。純粋に音楽を紹介する音楽番組も、たくさんあったし。でも、今は、音楽よりもトークが優先されるような番組作りになっていって。そこも時代の流れも大きく関係しているんだよね。バンドサウンドが中心だった世の中の流れが、だんだんとアイドル中心の世の中に変化していったり、時代が移り変わっていく。僕らの時代は、まさにバンドサウンドが中心だった頃だったし、音楽をフル尺でしっかりと届けられる番組作りの中で楽曲を披露出来ていたことが大きかったんだと思う。今は、もう音楽番組自体が無いに等しいから。RUKI君が感じてくれているように、僕らのイメージが変わらなかったのは、昔の番組作りにもあると思う。

RUKI:なるほど。確かにそうなのかもしれないですね。

TERU:今は数少ない音楽番組も、トーク中心で面白く見せることを第一に考えられているように思う。番組側も、良い方向に持っていこう、多くの人たちに楽しんで見てもらいたいという考えで作っていることだから、そこを否定しようとしている訳ではないけど、確かに、バンド側としてはイメージが変わって届けられてしまうんじゃないか?っていう心配も出てくるのは確かではある。そこを呑み込むか呑み込めないかも、バンドの技量になってくんだろうし。

RUKI:なるほど。そうですね。そっかぁ(納得)。また1つ勉強になりました。ホントにそうだなぁ(しみじみ)。

TERU:僕らがテレビに出なくなっていったのは、1曲に詰め込んだメッセージが、ちゃんと伝わらなければ、テレビに出ても仕方ないと思ったからでもあるんだよ。ここまで年齢を重ねてきて、ここまで音楽活動を続けてくると、どうしてもメッセージ性の強い楽曲や歌詞が増えてくる。だから、どうしても曲の尺が長くなる。でも、テレビにも放送時間というモノがあるから、4分の曲をフル尺で1曲演奏出来なくて、2分間しか演奏させてもらえないということになってくる。切り取り切り取りで繋げられて短くした曲じゃぁ、伝えたいことが半減してしまって、伝えたいことが真っ直ぐに伝わらなくなってしまうし。“ここの歌詞が歌えないと、こっちの歌詞に繋がらなくて、伝えたいことが伝わらないんだけどな……”ってことになってくる。

RUKI:なるほど。テレビサイズっていうヤツですね。

TERU:そう。それってどうなんだろう?ってところに疑問を抱き始めて、テレビに出なくなっていったんだよね。でも、自分たちのことを第一に考えてくれているスタッフやチームとして一緒に頑張ってくれてる人たちが、制限時間2分のところを頑張って3分半にしてくれるように交渉してきてくれたりすると、ここまではありかな、これならいいかなって、譲歩するところが出て来たりして。そういうところを経験していくことで、だんだんと包容力が備わっていくというか。

RUKI:なるほど。やっぱり、いろんなことを経験されてるからこその言葉だなって思いますね。すごく重さを感じますもん。本当に包容力を感じる。まだまだ僕らには、その余裕というか、包容力はないというか。まったく足りないところだなって感じますね。今の話と繋がるところでもあると思うんですけど、僕らがキッズだった頃に憧れていたGLAYさんを始めとするアーティストやミュージシャンの方達って、芯がブレない人が多いなって思うんです。1本筋が通っているというか。そこが尊敬出来るところでもあるんですけど、俺はそういう人たちのことを、勝手に“昭和”って思っているんですよ。そういう考え方を持った人=昭和というか。俺、その昭和感、すごい好きなんです。先輩たちからすると、ウチらもまだまだ若者だと思うんですけど、なんか、近頃の若い世代の子達って、そういう芯みたいなものを、持ってる子が少ない気がするんです。TERUさんから見て、今と昔のバンドマンの違いって何かありますか?

TERU:ん〜。そうだなぁ、僕らは、自分たちの音楽を変えられない不器用さがあるかもしれない。そこを、芯と言うのかどうかは解らないけど、そこが好きでやってる人間達であるということは、はっきりと言えるのかなって思うよ。いろんな音楽を試したりしてはみるけど、やっぱりポップなロックが好きなんだなっていうのは、自分たちの中にはあるからね。20年経った今でも、4人の中にはポップなロックというのは軸にあるかも。アルバム作ろうっていうときも、絶対にそこが真ん中にある気がする。どうしても、人間は迷うと、いろんなところに手をつけてしまいがちになるけど、結果、それをすると失敗に終わる気がする。やっぱり、人間って流行っているモノは気になるから、真似してみたくなったり、それに寄ったモノを意識したくなってみたりすると思う。音楽で言うなら、今、若い世代で流行っている、ちょっと激しめなロックを取り入れてみたくなって、そっちの方向に影響されちゃって路線変更したりしちゃったりするとかね。そういうことをしてしまうと、ダメになっていってしまうと思う。

RUKI:うんうんうん。確かにそうかも。それは同感ですね。本当にそう思います。自分たちを信じて貫くことって、すごく大事だと思うんですよね、俺も。

TERU:うん。本当にそう思うよ。the GazettEのライヴを3回観せてもらって思ったのは、こんなに若い子達を熱く夢中に出来るバンドは素晴しいなってことが第一だったんだけど、いずれファンの子たちも、大人になって、自分の家族を持っていくことになる。今、10代の子が、20代、30代になっていく。そういう流れのなかで、自分達も含め、その子たちと、どう歩んでいくか、どう歳を取っていくか、the GazettEと一緒にその子達が、どう過ごしていけるか、っていうことを考えていけるバンドになっていってくれたらなと思う。音楽性は変わらなくても、歌詞の内容や表現の仕方が変わってくるだけで、受け取り方も違ってくると思うし。

RUKI:そうですね。すごく解ります。

TERU:バンドって、そいういう成長の仕方をしていかないといけないのかなって思う。10代の子達が自分たちと出逢ってくれたとしたら、その子達の人生を自分たちが背負うことにもなる訳だし。そんな風に考えられるようになったら、自分達自身も、バンドとしても成長していけるんじゃないかなって思う。

RUKI:そうですね。TERUさんは、早い段階でそんなふうに考えることが出来てたんですか?

TERU:いや。1999年にやった20万人を集めたライヴの頃は、まだそこには気づけていなかったよ。

RUKI:そうなんですか!?

TERU:うん。あの頃はまだ調子に乗ってたと思うよ。

RUKI:そうですか!?いや、俺から見たら、すごくファンに愛を感じましたけどね。特にGLAYってそうなんです。すごくファンを大事にしてくれる代表格というか。そんなイメージしかないですね。

TERU:ありがとう。あの頃はね、調子に乗ってたというか、あまりリアリティがなかった。周りが急速に変わり始めていたから、あんまり実感がなかった。

---1999年というと、結成11年目になりますよね?

TERU:いや、今、デビュー19年目だから、そのころは、まだ5年目くらいじゃないかな?

---TERUさんとTAKUROさんが中心となってGLAYを結成されたのは1988年じゃないんですか?

TERU:あ、なるほど、“結成”ね!そっか、その頃も入れると確かに11年目になるんだね。でも、1988年にTAKUROとやり始めた頃は、まだ高校生だったから(笑)。そこを結成としていいものかどうか(笑)。

---でも、the GazettEも、今年結成11年目なんですよ。

TERU:あ、そうなの!?

RUKI:はい。でも、僕らも、11年前に結成した時期を、結成と言っていいのかどうか、って感じではありますけどね(笑)。まだ、本当にバンドやってるって言うのもおこがましいくらいのピヨピヨバンドでしたから(笑)。

TERU:あははは。じゃぁ同じだね(笑)。僕たちは、デビューしてからで数えてるから、今、19年目としているんだけどね。デビューは1994年の5月。「RAIN」って曲だった。

RUKI:ですよね。俺、初めてGLAYの音源買ったの「RAIN」でした。

TERU:ありがとう。「RAIN」はYOSHIKIさんのプロデュースだったんだよね。ビッグネームのプロデュースっていうのは、後々すごく重しになったというかね。

RUKI:すごく解ります。当時、「RAIN」って東宝映画『ヤマトタケル』の主題歌になってましたよね?そのCMで、GLAYっていう名前より、YOSHIKIプロデュースって書かれてた方が大きかった記憶があるんです。それで、俺、最初、X JAPANが新譜出したのかと思ってCD屋に行ったんです。それで買って聴いて、“GLAYってカッコイイ!”って思ったんです。

TERU:YOSHIKIさんの人気にあやかり、デビューシングルなのに8万枚の売り上げだったから。

RUKI:マジですか!?デビューシングルが8万枚!?半端ないですね!

TERU:うん。でも、YOSHIKIさんプロデュースじゃなかった2枚目のシングル「真夏の扉」は、一気に落ちて2万枚になったっていう。

RUKI:「彼女の“Modern…”」って何枚目でしたっけ?3枚目でしたっけ?

TERU:そう。当初ね、MEN’S5の「“ヘーコキ”ましたね」が同発のタイミングだったのもあって、そこに負けたらどうしよう!ってビビってたっていう(笑)。

RUKI:あはははは(大爆笑)。

TERU:いや、ホント、今だから笑い話だけど、当時は真剣に悩んだからね(笑)。

RUKI:確かに(笑)。そこには負けたくないですよね(笑)。

TERU:もぉね、そこに負けたら解散しかねぇなって思ってたもん、真剣に(笑)。

RUKI:なるほど(笑)。今の時代って、売れてる音楽を買うっていう流れだと思うんですけど、昔ってどうだったんですか?

TERU:今よりも、音楽を買うっていうことに楽しみを感じていた時代でもあったと思うな。俺たちの学生の頃なんて、ラジオとかでしか音楽を知る環境がなかったから、ラジオ通な友達と学校で話して、“昨日すっげぇカッコイイ曲流れてたんだよ!”って、ラジオを録音したのを聴かせてもらって、それでバンド調べたりしてたしね。そこでBUCK-TICKを知ったりしたし。

RUKI:俺もラジオとか録音してましたよ!

TERU:してた?楽しかったよね、あれ。そうやって知ったバンドが、だんだん雑誌やテレビに出るようになって、それがすごく嬉しくて。そういうのが楽しかったんだよなぁ。

RUKI:解ります解ります!知らないバンドを探すのが楽しかったですよね。

---RUKIも若いくせに、随分と昭和だね(笑)。

TERU:あははは。そうだね、立派な昭和だよ、RUKI君(笑)。いまやネットですぐに検索出来ちゃうからね。今って、カラオケで歌いたいから音楽聴くっていう時代でしょ?でも、昔は、音楽を知ってるって思われたいって感覚あったもんなぁ。

RUKI:ですね。昔は、好きなアーティストさんがやってるラジオ番組で、かかった曲のCDを買いあさってましたね。“これ知ってる?”って学校で言うのが楽しかったっていう。

TERU:うん。すごく解るよ(笑)。なんか、そういう音楽の遡り方って素晴しいと思う。

RUKI:そう思います。

TERU:RUKI君のファン、the GazettEのファンが、こういう対談をきっかけに、昭和のバンドを遡って知ってくれたりするのも嬉しいしね。

RUKI:そうですね。でも、俺自身が、まだまだキッズですからね。TERUさん達先輩に憧れてる存在ですから。

TERU:いやいや、RUKI君はもう、the GazettEはもう、憧れられる存在なんだから。

RUKI:いや、そういう自覚がないというか。自信を持てていないとかそういうことではないんです。ちゃんと自分達のやってることには自信持ってやってるんですけど、先輩達が、再結成したりするのを見ていると、まだまだウチらがしっかりしてないから、次世代を築けていないからなんだろうなって。先輩達のバンドが売れ続けているのは、俺達世代が後に続けていないからなんじゃないかって思っていて。俺達もやっぱり、先陣である憧れの先輩の後を追いかけてる訳ですけど、追い越せる訳は絶対ないんですけど、そこを追い抜くくらいの勢いでいかないといけないのに、それが出来てないっていうか。その不甲斐なさというか。

TERU:解るよ。俺達もかつてはそうだったからね。憧れてたバンドの活動を真似してみたくなるとこから始まったし。ハコの大きさをどんどん上げていくとかね。でも、後を追っているばかりじゃダメなのかなって。僕達も今回、日産スタジアムで2daysとかやったけど、そういうのを後輩達がやってくれたりするのを見ると、すごく嬉しく思うし、何か大きな挑戦やチャレンジをしているのを見ると、本当に嬉しくなる。シーン自体が盛り上がるし、“おぉっ!やっと来たか!”みたいな。そんな気持ちになる。やっぱり、スタジアムっていう場所でのライヴが、どれほど気持ちいいモノか、後輩達にも味わってもらいたいなって思う。

RUKI:やりたい。

TERU:やれるよ!the GazettEだって。それってね、自分達の覚悟ひとつだと思うよ。自分達が、本気でやろうと決めたら、周りのスタッフや関係者だって全力で協力してくれるし、ファンの子たちだって応えてくれるだろうし。全国から集まってくれるよ。信用すると、ちゃんと返してくれる。僕たちもデビューから19年間、ずっとバンドをやってきて思うのは、本当に愛されてるなって思うこと。それを本当に幸せに思ってる。最初の頃は、ただただ我武者らに前だけ見て頑張ってたんだけど、10年前くらいかな、いろいろとあって、一時期は周りから人がいなくなってしまったこともあったりしたけど、ファンの子達だけは、僕達のことを信じて、ずっと一緒に歩いてくれた。会社が変われど、環境が変われど、ファンの子達は変わらずに、ずっとついてきてくれた。一緒に僕たちと成長してきてくれたんだよね。そのあたたかさというか、その絆というか、その関係性をすごく有り難いと思ったし、あのときに自分たちも変われた気がする。すごく強くなれた。

RUKI:変われた瞬間でもあったんですね。

TERU:そう。信じることを教わったんだよね。だから、最初に日産スタジアムの2daysをやったときも、周りからは、絶対無理って言われてたんだけど、やってみようと思えた。そこに向かえる強さを持てたんだよ。覚悟というかね。やってみるまでは、正直不安だったけど、やってみないと解らないことだったし。ファンのみんなを信じてみようって思った。自分達も出来る限りを尽くしたしね。結果、ソウルドしてライヴが出来たときは、本当に嬉しかった。TAKUROなんて泣いてたからね、本気で。本当に嬉しかったんだと思う。僕ももちろん、HISASHIもJIROも。

RUKI:いい話ですね。いいなぁ(しみじみ)。けど、難しいですよね。その決意って、簡単には出来ないモノだと思うし。無理し過ぎると、そこまでの加速を止めてしまうことにもなる。でも、現状維持じゃ大きくなっていけないし。

TERU:そうなんだよ。時には覚悟も必要だから。

RUKI:そうですよね、すごく解ります。もちろん、結成当初からずっと好きでいてくれる子達もいるし、最近好きになってライヴに来てくれるようになった達もいるし、ウチのファンの子達って、すごく入れ替わりしたりもするんですよ。GLAYさんって、そういう入れ替わり時期みたいなのって、あったりしたんですか?

TERU:たぶん、あったんだろうね。僕自身は、そんなに気がついてないけど。でも、あったと思うよ。さっきもちょろっと話に出たけど、テレビにバンバン出てて、流行ってた時代っていうのは、極端なこと言えば、“おうっ。俺、GLAYのチケット持ってるから一緒に行くか?”とか言って、女の子いっぱい連れてきてたオジさんとかもいたりしただろうしね(笑)。でも、GLAYがテレビに出なくなり出して、ちょっと落ちついた頃には、流行ってた頃にチケットがどうやっても取れなかった、純粋にGLAYの音楽が好きでライヴに来たいと思ってくれてた子達が、チケットが取れるようになってライヴに来てくれるようになったりして。そのときは、客層が変わったなっていうのを実感した。そこからもっと時代が流れて、昔は学生だった子達が、いつしか結婚して子どもが出来て、その子どもと一緒にライヴに来てくれるようになったりして、客層が変化していったのもあったし。

RUKI:そういう変化っていいですね。

TERU:そうなんだよ。それもね、さっき話した、“やり続けること”というところに繋がってくる話なんだけど、辛かった時期を乗り越えて、ずっとやり続けてきて、解散せずにここまで来たからこそ見れた景色でもあったと思う。途中で解散してたら、そんな移り変わりを感じることは出来なかったからね。まったくCDが売れなくなってきている今の時代よりも、恵まれていたとは思うけど、あの頃はあの頃で、今思えばすごく不思議な時代だった。GLAYで言うと『REVIEW-BEST OF GLAY-』(1997年10月にリリース)ってアルバムが350万枚売れて、それをB’zが400万枚売って塗り替えたかと思えば、さらにヒカルちゃん(宇多田ヒカル)が、800万枚で抜くってう、ちょっとおかしい時代だったと思う。でも、そのミリオン時代も次の年にはなくなってるっていう、本当に激動の時代でもあった。だから、客層の入れ替わりも激しかったんだろなって思うよ。

RUKI:そうなんでしょうね。今、ミリオンなんて言ったらニュースになりますからね!でも、その『REVIEW-BEST OF GLAY-』、当時、家に2枚ありましたから。ミリオンって、そういうことですよね。

TERU:うん、そういうことなんだろうね(笑)。いつかJIROがこんなこと言ってて。“ドーム規模のライヴは、やっぱり普段観てくれていない人たちも来てくれるライヴでもあると思うから、ある意味ベスト的なセットリストを組んでライヴをしてあげたいと思う。地方のホールツアーも同じく、普段はあんまり観れない人が来てくれるだろうから、ここでもやっぱりベスト的なセットリストにしてあげるべきだと思うし。ってことは、俺たちはいつ挑戦するライヴをしたらいいんだろう?”って。本当にそうだなって思ったことがあった。それもあって、アリーナツアーでは、ニューアルバムの曲だけで構成したり、マニアックな曲達だけで構成するライヴをしてみたんだよね。

RUKI:なるほど。そこも難しいですよね。自分達がカッコイイと思っているモノばかりを集めてライヴをしたとしても、来てくれた人達が、そのライヴをカッコイイと思ってくれれていなかったら、それは意味のないことになってしまうから。

TERU:そう、本当に。たぶんね、その客層の変化も、ファンの子達が望んでいるライヴも、徐々にリアルに解ってくるようになるんだと思う。

RUKI:TERUさんも、そういう変化をリアルに感じるようになって、ライヴのスタイルとか変わったりしたんですか?

TERU:うん、したよ。昔は、MCで自分が喋ってるときに客席から話し声が聞こえると、“今喋ってたヤツ誰?オマエ、出てけ!”とか言ってたからね。バラードとか歌ってたときに、話し声が聞こえようもんなら、歌い終わってからマイク投げつけて裏入って、そっから30分くらいステージに戻らなかったりもしたことあったしね。

RUKI:マジですか!?

TERU:そう。そんなこともしてたんだって、俺も(笑)。デビューして3年くらいの頃かな。

RUKI:そんな荒んだ時期がTERUさんにもあったんですね………。

TERU:あったよ。その頃を知ってるファンの子たちからは、“TERUさんも大人になりましたね”っていうツイートが来たりするからね(笑)。ちょっと恥ずかしくなるよ(笑)。今じゃ、“愛してるぜ!”だからね(笑)。TAKUROは世の中できっと一番GLAYが好きな男だと思うんだけど、いまだに、その頃のビデオ観させられるからね、飲んでるとき(笑)。

RUKI:あははは。でも、GLAYさんってそういう仲の良さありますよね。みんなメンバーがGLAYをすごく愛してるのが伝わってくる。大阪のホテルで一緒に飲ませてもらったときも、GLAYのビデオがずっと流れてましたもんね!密かに、すごく嬉しかったですけど(笑)。

TERU:あははは。そうだね(笑)。

RUKI:すっごいファミリー感が強いバンドだなって思うんです。

TERU:そうだね、長く続けられてる秘訣はそこかもね!

RUKI:絶対そこだと思います!こんなに仲のいいバンド、他に見たことない!っていうくらい仲良いですもんね。すごいあったかい感じが伝わってくるんです。

TERU:それはあるかもね。歌詞とかでね、家族や友達への愛を歌っていることも多かったりするなかで、俺たち自身が家族を大事にしなくてどうするんだ?っていう思いが強いんだと思う。もはや、メンバーやファンは、俺たちの家族だから。

RUKI:あったかいですね。それって、ファンにもちゃんと伝わってると思うんです。そこがいいんですよね、GLAYって。俺も、GLAYのそういうとこ大好きなんです。

TERU:もともとは、もっと見た目を気にしてたバンドでもあったと思うんだけど、だんだん中身を見せていけるような、疲れないバンドでありたいなって思う。メンバーが一番楽しく、楽にいられる場所でありたいなって思ってる。それは絶対にファンにも伝わるところだと思うから。なんか、そうなってきてからは、すごく先のことが見えるようにもなった。最近は、30周年が見えてるから。

RUKI:すげぇ。本当にすごいですね。尊敬します。本当に。

---素敵だよね。

RUKI:素敵だよね。

TERU:いや、でも、絶対にthe GazettEもそうなるよ。

---the GazettEもメンバー間、すごく仲良いですからね。

TERU:そんな感じがする。でも、すごく印象的だったんだよね、the GazettEのライヴ。客席でみんながヘドバンしてて。すごく勢いがあって。熱いライヴするバンドだなぁって。そうそう。大阪のライヴのときね、20分くらい中断したんだよ、ライヴ。

RUKI:あ!あっ。あ………。

---バラードのとき、客席から話し声がして、マイク置いて楽屋に戻ったとかですか!?

TERU:あははは。いや、俺ね、最初はそうなのかと思ったの。とにかく突然RUKI君がステージからはけちゃったから。それから20分くらい戻って来なかったから、なんか機材トラブルかな?メンバー同士、裏でなんか喧嘩でもしてんのかな?って。そしたらね!

---はい。

TERU:戻ってきて、RUKI君が、“ごめんね。ここ、破けちゃったから、縫ってもらってた……”って(笑)。もぉね、愛おしくなっちゃったんだよね。愛されるバンドだな、the GazettEってって思ったの。RUKI君っていう人間そのものもね。

RUKI:ホントすいませんでした、お待たせしちゃって……。来てくれたファンの子達にも申し訳なかったし、あの日、TERUさんがライヴ観に来てくれてたの知ってたから、うわぁ……どうしよう……って思ったんですけど、衣装のズボンの縫い目が裂けちゃったんですよ!

---え……。ズボンが破けたの!?

RUKI:そうなの(笑)。

---ガックシ……。

RUKI:そう。ガックシ(項垂れる)。ホント、カッコ悪いったらありゃしない……。

TERU:あははは。いや、でも、それをちゃんと言えるってすごい愛されるキャラだと思う。それで、ライヴがダメになったかっていったらそうじゃなくて、ちゃんと再開したら、そんなことまるでなかったかのように世界観を一瞬にして築き上げてて、コイツらすごいなって思った。きっと、あれが、デビューして2、3年のバンドだったら、カッコつけて、ステージに戻ってきたときに、機材トラブルだったかのように、何ごともなかったかのように始めるか、わざと尖ったこと言ってたと思うんだよね。だから、the GazettEもRUKI君も、ちゃんと成長してるし、大人になれているし、変化してきているんだと思うよ。そういう、ちょっとしたところなんだと思うんだよ。音楽はもちろんのこと、見た目の部分だけじゃない、人間的な、もっと深い部分で好きになってくれるていうかね。ズボンが破けたことを素直に言うRUKI君のことを、可愛いって思ってくれて、また、この人に会いに来ようって、思ってくれるんだと思う。自分を崩すってことじゃないんだよ、それって。なんかね、もっと素直なこと。普段、メンバー間で出し合ってるモノが、素直にみんなの前でも出せるようになっていくというか。そんなところなんだと思うよ。そういうところを、抵抗なく、自然と素直に見せていけるバンドになれたら、より、みんなが愛してくれるバンドになっていけると思う。

RUKI: TERUさんすごいです!今、感動しました、俺。なんか、自分たちのことって、一番解っているようで、実は解ってないというか、見えなくなってたりするところもあると思うんです。ファンの子達のことも、一番解ってあげていなくちゃいけないのに、どういうライヴをしたら一番喜んでくれるのか?っていうことも、解らなかったりして。

TERU:いいんじゃない?11年、12年経った今だからこそ出来るライヴを、たまにしてあげたらいいんじゃない?ファンのみんなに聴きたい曲聞いてあげて、それでライヴを構成してあげるとかね。ファンの子たちは、もっと深い部分のthe GazettEを、もっと深い部分のRUKI君を知りたいと思ってると思うから。

RUKI:そうですね。でも、言われてみて思ったのは、昔よりも、自分たち的に、個々のキャラ設定っぽい作られた感がなくなってきたのかなって思いますね。昔は、普段何食べてるとか、何してるとか、そういう生活感とか絶対に出したくなかったんですけど、そういう変な肩肘張る所はなくなってきたし。年齢非公開にしてたり。って、そこは今も非公開ですけど(笑)。

TERU:あははは。もうこれだけネットが普及してるから、みんな知ってるんだろうけど、なんか隠すのが美学みたいなね(笑)。それこそ、そこも、RUKI君の言う“昭和”なんじゃないの(笑)?

RUKI:そうです!そうなんですよね、そういうことを“昭和”って言うんです(笑)。

TERU:あははは。でも、観てくれる人、ファンの人達に、いつまでも夢を与えてあげられるようなバンドでありたいって思うのは、間違っていないと思うんだよ。それがなくなってしまっちゃいけないと思うから。けど、あんまりにも無理し過ぎると、それが解っちゃうからね。それは良くない。自分も疲れちゃうし。長く続かなくなっちゃうから。ありのままを曝け出すんじゃなく、自然にね。ちゃんと夢を見せてあげられつつ、自然体なところも分かち合える仲であれたらいいよね。そうなってくると、音楽性も活動の場も、どんどん広がっていくと思うからね。RUKI君も、いきなり方向性を変えようとしなくても、きっといつか自然と僕達みたいになれると思うよ。自然体にね。

---ズボン破れたこと言えたってことは、なりつつありますよね、自然体に。

TERU:あははは。そうだね(笑)。

RUKI:確かに(笑)。

TERU:日々出逢う人や、こうやって話したことが、だんだん自分の人生の中に溶け込んでいって、そういうのがだんだん人間性として積み重なっていくんだと思うよ。音楽性も歌詞も、そういうとこから、少しずつ変化していったりもするだろうしね。

RUKI:ですね。ヘヴィでも、ただ訳も解らずただヘヴィっていうんじゃなく、理解出来るヘヴィさに変わってきたりとか。すごく解ります。なんか、すっごい良い話聞かせてもらえて嬉しかったです!本当にありがとうございました!

TERU:いえいえ、こちらこそ。僕らも、こうやってRUKI君とかと話させてもらうと、“負けてらんないな”って思うからね。本当にいつも刺激をもらってるよ。ありがとう。

RUKI:いやいや、もったいないです!

---対談1回目にして、すごくいい話を聞けたね。

RUKI:ホントにね。俺、正直、どうなるかな?何聞くのかな?って思って今日ここに来たの。

TERU:あははは。俺も(笑)。

---いやいや、RUKIさん!アナタの連載なんですから!アナタがホストなんですからね、しっかりしてよ(笑)!

TERU:あはははは。確かに(笑)。そうだそうだ(笑)。

RUKI:ですよね(笑)。でも、本当に1回目TERUさんに来てもらえて嬉しかったです!ありがとうございました!感謝します。

TERU:こちらこそ。また飲みに行こうね。この先もこの連載楽しみにしてるから、頑張ってね、ホスト(笑)。

RUKI:あ、はい(笑)。頑張ります!ありがとうございました!

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