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今月のCOVER

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INTERVIEW - Superfly

取材・文/JUNICHI UCHIMOTO

Superfly

「ハロー・ハロー」でデビューして6年半。
実に多様なシングルを放ってきたSuperflyが、それをまとめたベストアルバム『Superfly BEST』(全29曲)を発表する。
26曲のシングルを順に並べたものだが、目玉となるのは新たにレコーディングして加えられた3つの曲。
ここではその新曲を中心に、じっくり聞いてみた。

一回きりの人生なんだから感情を剥き出しにして生きていきたい。
そう思ったら力が湧いてきたんです

---『Superfly BEST』。一言で言えばシングル集ということになるわけですが、まとめるにあたって、テーマのようなものはありましたか?

ありました。“過去・現在・未来”です。単にシングルをまとめただけの作品ではなくて、“現在から見た過去”と“現在から見た未来”を、現在(いま)を軸にして表現したかったんです。だから、過去を表現した曲、現在を表現した曲、未来を表現した曲を新たにレコーディングしました。

---では、その3つの新曲についての話をお訊きしますね。まず“現在”を表現したというアルバムのオープニングを飾る曲「Bi-Li-LiEmotion」。聴いた瞬間、“キターっ!”って思いましたよ。

おっ。よかった(笑)。賑やかで、ある意味ちょっとウルサイくらいなのに何度でも聴きたくなるっていう、ちょっと面白い曲ですよね。

---去年のアルバム『Force』は自分に向き合ったシリアスなトーンのロック曲が多かったから、こういう歌謡風味のメロディで賑々しい曲がやけに新鮮に感じられたんです。

よかったぁ。確かに私も『Force』を作っている時だったら、こういうタイプの曲をどう歌えばいいかわからなかったと思う。アリーナツアーが終わったあとだったから、こういうエンターテインメント性の強い曲も素直に楽しめるって思ったわけで。タイミングは大事ですね。

---歌詞はどんな想いで書いたんですか?

実は去年のホールツアー中、いくつかのトラブルが重なって、精神的にギリギリの状態に追いつめられた時があったんです。歌えなくなるほど私の気持ちが落ちてしまって、そこからどうやって這い上がればいいのか苦悩して。その時に、このまま声が出なくなってステージに立てなくなったら私はどうするだろう…ってしばらく考えたんですよ。で、考えた結果出た答えが、結局はその時にできることを全力でやる以外に選択肢はないんだ、一回きりの人生なんだから後悔しないように感情を剥き出しにして生きていくしかないんだってことで。そう思ったらまたなんだか力が湧いてきたんですよ。

---「崖っぷちだよ、ジーザス!」とありますが、まさに崖っぷちの状態から書いたわけですね。

相当な崖っぷちでしたね(笑)。そういう時って、自分の感情が無になっちゃうんですよ。これはまずい、気持ちを上げなきゃ、感情を爆発させていかなきゃって。そんな想いで書きました。

---ヴォーカルもまさしく感情を爆発させているような力強さが印象的です。

いやぁ、これは全力出して歌いましたね。歌入れをしてから家に帰って寝込んだくらい(笑)。いい疲労感がありました。もう、スタジオに入っていく時から、“ライヴをやってやるぞ!”っていうような集中力で臨みましたから。ものすごい集中力が出て、1時間かからずに録り終えました。

---“ビ・リ・リ”って言葉はどこから?

多保(コンポーザーの多保孝一)がメロディを作ってきた段階で、“ビ・ビ・ビリ”って彼が歌ってて。特に理由はないらしいんですけど、私はそこから稲妻みたいにビリビリする感情を思い浮かべたんですよ。だから絶対にテンションの高い曲に仕上げなきゃって思って。

---続いてDisc1からDisc2への架け橋となる「Always」。味わい深いこのバラードは“過去”を表現したものですよね。

はい。自分にとっての原風景をちゃんと描いておきたいって以前から思ってて、それができた曲ですね。故郷を思い出した時に必ず浮かんでくる景色がレンゲ畑なんですよ。春にしか咲かないんだけど、本当に美しくて。夕暮れになると一面真っ赤で、しばらく見とれてしまうほどにきれいで。幼い頃は学校の帰りに、そのレンゲ畑に囲まれて泣いたり、いろんなことを考えたりしていたんです。いつも見守られていたんですよ、そのレンゲ畑に。だから、いつまでもその景色にあり続けてほしい。変わってほしくないなという気持ちで書きました。

---『Mind Travel』収録の「Secret Garden」も故郷の風景を思いながら書いたと話してましたが、それと似た感情なんでしょうか?

『Secret Garden』では、幼い頃の自分の感性に執着してて、あの頃の無邪気さで歩いていきたいということを表現したけど、『Al ways 』は場所や景色にこだわって書いているんです。私も東京に住んでけっこう経つので、変化していく自分を感じます。変わりたくない自分もいるし、変わっていかなきゃいけない自分もいる。時代の空気もどんどん変わるものだし…。そのことに対して戸惑いとか不安とか寂しさもあるわけですけど、だからこそ春になるとあのレンゲ畑を懐かしんだりするんだと思うんですよ。そういう時間って必要なものなんですよね。

---なるほど。

私が私に戻れる場所は、ずっと変わらずにあってほしい。それは例えば、家族にずっと元気でいてもらいたいという気持ちと同じなんです。

---それからもう1曲。Disc2の最後を飾る。

Starting Over」ですが、これは“未来”を表現した曲。「そう。4月にアリーナツアーが終わってから、すぐに書いた曲です。

---その時の心境がそのまま出ている。

そうですね。ツアー中はその日その日のライヴのことでいっぱいで、新しい曲が頭に流れることなんてなかったのに、終わった途端、新しい音楽が頭のなかに流れてきたんですよ。それがすごく嬉しくて。晴れやかな気持ちになって、もう一度ちゃんと自分の夢を見つめて追いかけてみようって素直に思えたんですよね。だからこの爽やかな気持ちをそのまま歌にしようって思って。

---まさしく「Starting Over」というタイトルどおりの心境なわけですね。デビュー曲「ハロー・ハロー」から一周して、また無邪気な気持ちでここから始めるんだというような。

本当にそう。無邪気でいたいと改めて思ってますね。“こんな曲がおりてきた!”とか“こんなライヴをしたい!”とか、そういうドキドキ感を常にもちながらこれからも続けていきたいです。

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