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VA ANOTHER SIDEVA ANOTHER SIDE

今月のCOVER

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INTERVIEW - the GazettE

取材・文/NAOKO TAKEICHI 写真/TAKASHI HIRANO

進化のその先へ─ ニューアルバム『BEAUTIFUL DEFORMITY』

the GazettEの7thアルバム『BEAUTIFUL DEFORMITY』が10月23日にリリースされる。
バンド結成11年目を迎え、シーンの最先端で、なおも進化をし続ける5人の今を映し出すこのアルバムについて聞いた。

5つの個性が集まることによって歪さが生まれる。その歪さこそを個性としたかった

2002年に結成され2012年に10周年を迎えたthe GazettEは、ダヴという世界観を、自らの個性と融合させ、新たな景色を切り拓いたアルバム『DIVISION』を作り上げた。
 そして11周年目となる2013年を新たなる挑戦の年とし、『DIVISION』を引っさげてまわった全国ツアーでは、さらに深くアルバムの世界観を掘り下げ、見事に消化し、彼らは確実にそれを新たなthe GazettEの個性としてその手にしたのだ。
 そこから歩みを止めることなくニューシングル「FADELESS」のリリース後、6年ぶりとなる海外ツアーへ飛び立ち、待ち焦がれた多くの海外オーディエンスの歓声を受け確かな手応えを感じるなか、ニューアルバム『BEAUTIFUL DEFORMITY』を発表する。さまざまな経験を糧に生み出された今作『BEAUTIFUL DEFORMITY』は、確実な成長と進化を感じさせながらも、“ 現在の彼ら”そのものをダイレクトに感じることが出来る素晴しく自然体なthe GazettEが詰め込まれた1枚となった。

---今回は、随分前からアルバムタイトルが決まっていたとか。

RUKI(Vo):タイトルは早かったですね。『DIVISION』を引っさげたツアーをやってみて、そこで見えてきたことって大きくて。そのツアーで、バンドがどうあるべきか、物事をどう進めていくべきか、って考えるようになったとこから、今の動きに繋がった感じかなと。ツアー終わりくらいからかな。いろいろと考えるようになって。最初は、『DIVISION』を引っさげてまわったツアーのファイナルだった、さいたまスーパーアリーナでの『LIVE TOUR12-13 [DIVISION] GROAN OF DIPLOSOMIA FINAL MELT』の繋がりとして思いついたモノだったんですよ。

---“ MELT”とは、溶けるとか崩れるという意味を持つ単語だからね。そこからの『BEAUTIFUL DEFORMITY』、つまり“美しき異形”だったと。

RUKI(Vo):そう。最初は『DEFORMITY』にするつもりだったから、よりMELTからの流れを感じるモノだったんです。そこの流れを汲んで、次なる音源やツアーの展開を考えていったんです。自分たちをDEFORMITY=異形と考えてね。そこから“、美しき異形”という言葉を思いついたんです。美しくバラバラな感じというか。そこが5人らしいなと思って。5つの個性が集まることによって歪さが生まれる。その歪さこそを個性としたかったんです。

---そこはジャケットのアートワークとも繋がるところなの? いくつかの動物が重なり合っているイメージのアートワークだけど。

RUKI(Vo):動物のジャケットって、すごく目立つなって思って。それもあって、動物にしたいっていう案は結構前から自分の中にあった。そこと、今回のテーマでもあった“5つの個性の歪さ”というところを掛け合わせたんです。

---今作にはメンバー5人の楽曲が収録されているけど、そこもテーマとしたところ?

RUKI(Vo):そう。そこは絶対なとこだった。

戒(Dr):1回目の曲出しの時に“、今回は絶対に1人1曲は、それぞれの曲を入れよう”って、RUKIから提案があって。そこで、アルバムタイトルに込めた意味や、アートワークの方向性を聞かされたんです。そことリンクさせていきたいという考えを紙にまとめた状態で見せられて。明らかに、いつもとは違った進み方でしたね。

---珍しいよね。いつもはガッチリとコンセプトがあって、そこに向けて曲作りも煮詰めていく感じなのに。今回は、出てくる曲を集めた結果がアルバムになる、ってことだった訳だよね?ということは、最初は形がまったく見えなかったんじゃない?

RUKI(Vo):そう。形がまったく見えなかった。

---いつもはコンセプトに向けて、そこにふさわしい楽曲を作ったり、the GazettEっぽい楽曲を意識した曲作りだと思うけど、今回は比較的自由な曲作りだったってことでもあるよね?

REITA(B):うん。でも、最初の曲出しのときは、いつもどおり、それぞれがthe GazettEを意識した曲を持ってきてた感じだったね。

戒(Dr):少なくとも俺はそうでしたね。“the GazettEとしてやったときにカッコイイモノ”を意識して作っていきましたね。

葵(G):やっぱり、最終的にRUKIの声がそこに乗ることを想像して曲を作るから、意識しなくとも自然とthe GazettEぽくなるんだよね。

麗(G):やっぱりthe GazettEとしてやる曲になる訳だから、そこは無意識に意識したけどね。

---選曲会はどれくらい行われたの?

戒(Dr):今回は4回。その流れのなかで、徐々に形が出来ていったって感じでしたね。

葵(G):全員曲を入れなくちゃいけないっていうのがあったから、もう自分の曲が採用された人は、その選曲会から抜けて、今度は曲を煮詰めていく作業に入るっていう流れだった。

RUKI(Vo):1週間に一度、曲出しで集まらなくちゃいけないって状況を作っていったんですよね。プリプロをやりながら、選曲会を平行してた。

麗(G):選曲会はいっぱいないと精度が上がらないというか。それはバンドの癖というかね。1回だけじゃダメなんですよね。いつもは2回くらいの選曲会で煮詰めていくんだけど、今回は週1で4回選曲会をやったことで、方向転換も出来たし、落としどころにちゃんと持っていけたというか。そこが前回までのアルバムとは大きく違ったとこでしたね。

---今作は、初めて聴く人でもすごく聴きやすいというか、入りやすいんじゃないか、っていう印象を受けたんだけど、「REDO」「LAST HEAVEN」「TO DAZZLING DARKNESS」っていうミディアムチューンの歌モノが目立っているのも、そう感じた要因だったのかなと。

葵(G):うん。最近のthe GazettEは激しめだったりするけど、そういう歌モノもしっかりと聴かせられるバンドでもあるからね。そこはちゃんと見せていきたい部分でもあるし。

---『DIVISION』のツアーのときは、中盤に聴かせ曲をまとめてたからね。

RUKI(Vo):そう。それを経験した上での今回の見せ方的な部分はあったかな。「REDO」「LAST HEAVEN」は並べたんだけど、「TO DAZZLING DARKNESS」は後半に置くとか。流れ的なバランスは考えましたね。

麗(G):比率としては妥当だったかなと。

戒(Dr):ちなみに、「REDO」は俺、「LAST HEAVEN」はRUKI、「TO DAZZLING DARKNESS」は麗作曲です。

---「REDO」は珍しい歌モノだよね。ここまでの明るさを含んだミディアムチューンは今までになかったかと。ロックというジャンルの壁を超えているというか、こんな曲もやれるバンドだったんだ! っていう印象を持つと思う。

戒(Dr):そう言ってもらえると嬉しいですけどね。考え方としては、一新というより、進化という考え方で作った曲でしたね。

---the GazettEにとって「REDO」は、すごく新しい風だったと思うけど、でも、そこにある艶っぽいギターフレーズが、the GazettEらしいというかね。

麗(G):うん。今までやってきてないようなことではあったから。歌モノとして聴きやすいようなギターフレーズをイメージしながら、綺麗めなギターを弾きましたね。

理想型がないスタートだったから、出来上がってみたときにすごくフレッシュだった

---「LAST HEAVEN」のギターの見せ方もそう。すごく新鮮だったし、すごく惹かれた。アコギとエレキの奥行きある見せ方に、11周年を迎えたバンドの重さを感じたというか。

RUKI(Vo):あははは。いきなりオジさん入ってきちゃったみたいなフレーズね(笑)。あそこがいいんですよね、この曲!

葵(G):これはこれで、ギター的な見せ方としては挑戦だったと思う。今までだったら、もうちょっと音色を重ねて豪華な見せ方にしていたと思うからね。今回はその逆でとにかく音色を少なく絞っていったから。フレーズとしては、ブルージーなんだけど、ちょっと演歌っぽさもあるってとこも、この曲の個性かなと(笑)。

麗(G):かなり渋めなギターにしましたね。

---すごく気持ち良かった。流れ的には、「LAST HEAVEN」でA面が終わって、8曲目の「LOSS」からB面にいく感じもしたし。

葵(G):それはあるかもね。アルバム1枚で1本のライヴが成立するような流れにもしたかったから、そこはライヴの中盤でもある感じだしね。

---ちなみに、他の曲の作曲者は?

戒(Dr):「MALFORMED BOX」「INSIDE BEAST」「UNTIL IT BURNS OUT」はRUKI、「DEVOURING ONE ANOTHER」は葵、「FADELESS」はRUKI、「LOSS」「THE STUPID TINY INSECT」は麗、「IN BLOSSOM」は葵、「鴉」がREITA、「黒く澄んだ空と残骸と片翅」がRUKI 、「CODA」は麗作曲ですね。

RUKI(Vo):俺たち的には、どれもそれぞれの個性がすごく出てる気がしますね。「THE STUPID TINY INSECT」なんてすごい麗っぽい。

---ファンの子たち的には、待ってました! 的な1曲だよね。

麗(G):そう思ってもらえたら嬉しいですね。「TO DAZZLING DARKNESS」とはまた違った色ですけど、両方ともが1枚のアルバムの中で、それぞれの色を放ってくれてるのは嬉しいなって思いますね。

---なかでも「CODA」は完全に新しいよね。

麗(G):この曲は1曲としてじゃなく、SEとして受け止めてほしい1曲ですね。

---「DEVOURING ONE ANOTHER」はインダストリアルなヘヴィチューンだよね。洋楽要素を感じた、これもまた新しい方向性かなと。

葵(G):そうね。それは『TOXIC』とか『DIVISION』でエレクトロな要素が多かったり、ダヴの要素が入ってきたりっていう、自分のルーツにはなかった要素が入ってきたことによっての自分の変化かなと。今までは“そっち系のジャンルは解んねぇよ”って突っぱねてたとこを、自分なりに受け入れて消化した結果というかね。解らないって突っぱねることは簡単だけど、ちゃんとそこを自分なりに消化したいと思って形にした答えって感じですね。

---だからこその新鮮さを感じるよね。

葵(G):そこに比べて「IN BLOSSOM」の方は、すごく自然に出てきた1曲だったしね。この曲はツアー中に山形で作った山形産です(笑)。

---ベース始まりの「鴉」も新たな色だと感じたパンキッシュな要素を含んだ1曲だなと。

葵(G):REITA的には、テーマはファンクだったみたいですよ。

REITA(B):そうそう(笑)。選曲会で、先にみんなの曲が決まっていって、最後に俺と戒が残っちゃったんですよ。4回目の選曲会の段階では、既に決まった曲たちでアルバムの曲順まで出来ちゃって、“「LAST HEAVEN」か「黒く澄んだ空と残骸と片翅」の前に来る曲を作る”という任務が課せられたという(笑)。で、最初は、俺が“「LAST HEAVEN」前の、フックとなる曲を持っていく係になったんで、おのずとフックのある楽曲を頑張って作って持っていったんだけど、なかなか通らず。みんなに、持っていった曲に「泥棒さん(仮)」っていうタイトル付けられたりした、忍び足っぽいベースフレーズの曲とか持ってっちゃって(笑)。シャンソンっぽいのも作ったりしたんですよ。でも、狙い過ぎてるから、もっと自然にベースから始まる曲とか作れば? ってことになって生まれた曲でしたね。

---ベースとしては、前回のダヴ要素を含んだ『DIVISION』の楽曲でのアプローチと随分変化があったんじゃない?

REITA(B):ですね。今回は“ベースを弾けた”っていう感覚が強いかな。前回は低音の一部というイメージだったんで、弾きごたえとしては、今回の方が断然楽しんで弾けた気がしましたね。

---なるほど。今回は曲のバリエーションが多いよね。アルバムのイメージとか、曲のバリエーションで言うなら、『TOXIC』とか『DIVISION』ではなく、『DIM』以前の、『STACKED RUBBISH』とか『NIL』とかに近いかなと。

RUKI(Vo):うん。確かにそうだね。理想型がないスタートだったから、出来上がってみたときにすごくフレッシュだったというか。自分で聴いてもすごく新鮮でしたね。聴きやすかったし。今回はコンセプトアルバムではないだけに、ライヴでの見せ方も今までとは少し変わってくるだろうし。11月からのツアーは、幕1枚のステージでライヴをしてきた海外ツアーの経験も活かした、新たな魅せ方になってくると思うので、是非、楽しみにしていてほしいですね。

LIVE INFO

LIVE TOUR13[BEAUTIFUL DEFORMITY]MAGNIFICENT MALFORMED BOX
  • 11/02(Sat)
  • よこすか芸術劇場
  • 11/06(Wed)
  • 大宮ソニックシティ 大ホール
  • 11/07(Thu)
  • 大宮ソニックシティ 大ホール
  • 11/10(Sun)
  • 相模女子大学グリーンホール
  • 11/12(Tue)
  • 新潟テルサ
  • 11/13(Wed)
  • 長野ホクト文化ホール 中ホール
  • 11/15(Fri)
  • 金沢市文化ホール
  • 11/18(Mon)
  • オリンパスホール八王子
  • 11/20(Wed)
  • 市川市文化会館 大ホール
  • 11/22(Fri)
  • 浦安市文化会館
  • 11/27(Wed)
  • 三重県文化会館 大ホール
  • 11/30(Sat)
  • 名古屋市公会堂 大ホール
  • 12/04(Wed)
  • 栃木県総合文化センター
  • 12/07(Sat)
  • 札幌市民ホール
  • 12/10(Tue)
  • サンポートホール高松 大ホール
  • 12/11(Wed)
  • 広島アステールプラザ 大ホール
  • 12/13(Fri)
  • 岡山市民会館
  • 12/15(Sun)
  • 福岡サンパレス
  • 12/17(Tue)
  • 神戸国際会館 こくさいホール
  • 12/19(Thu)
  • オリックス劇場(旧 大阪厚生年金会館)
  • 12/25(Wed)
  • 秋田市文化会館 大ホール
  • 12/26(Thu)
  • 盛岡市民文化ホール
  • 12/28(Sat)
  • 仙台サンプラザホール
LIVE TOUR13-14[MAGNIFICENT MALFORMED BOX]FINAL CODA
  • 2014/01/11(Sat)
  • 横浜アリーナ

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