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INTERVIEW - back number

INTERVIEW&TEXT:MIHO TAK AHASHI PHOTOGRAPH:YOSHIHARU OTA ヘアメイク:YASUNORI SEKITA(コレット)
PLACE:DAIK ANYAMA T-SITE 代官山 蔦屋書店

言葉が見つからない瞬間を大切に紡いだ
4thアルバム『ラブストーリー』完成

back numberが、4thアルバム『ラブストーリー』を完成させた。男の女々しさまでも表現したラブソングで共感を呼び、昨年は日本武道館公演を成功させるまで階段を昇った彼ら。タイトルを見ると、ど真ん中を射抜こうとしたのか!?とも思えるが、どうもそんな単純な理由ではないようだ。様々な日常を覗き見たように生々しい12曲の物語は、いそうでいなかった代弁者として、ますます世の中に求められていくに違いない。

言葉が見つからない瞬間こそ
言葉にしたいと思い始めている

---『ラブストーリー』って、なかなか直球なタイトルですよね。

清水 ● 今まで、アルバムタイトルの付け方が、自分たち本位だったんですよ。自分たちは今こうだとか、こうありたいっていうことばっかり言っていたんですけど、曲たちをバーって並べて、こいつらに唯一共通していることって何だ?って考えたら、小さな幸せを願っているだけだから、恋愛の曲じゃないものもあるけれど、全部ラブストーリーだなって思って、初めてそういうタイトルの付け方になりました。

---そんななかで、いかにもラブストーリーじゃない「聖者の行進」からアルバムが始まるところが、面白いと思ったんですけど。

清水 ● 逆に「光の街」のような幸せなラブソングで始まるなら『ラブストーリー』というタイトルは付けていなかったと思うんです。最後に入っている「世田谷ラブストーリー」は、ただ単に好きな女の子を終電で送っていっただけの話なんですよ(笑)。でも僕は、それもラブストーリーだぞって言いたかったっていうか。「聖者の行進」も、世間的なラブストーリーには当てはまらないかもしれないですけど、幸せが欲しくて、誰かを大事にしたくて、それ故に守りに入らざるを得ない瞬間もあって、でも人としてやりたいことが別にあって揺れるっていう、それはやっぱりラブストーリーだと思うんです。するっとラブストーリーっぽいものを一曲目に入れたくなかったっていうのもありますね。

---そのねじくれた感じは、バンドの根底にあるものなんでしょうかね?

清水 ● まあ、そうなんでしょうね。よく付けたと思いますよ、『ラブストーリー』って(笑)。去年だったら、絶対にやってなかったですからね。幸せな歌を普通に歌っても、ただのノロケじゃないですか(笑)。そんなん誰が聴くんだよって俺は思っているので。だから、ラブストーリーの定義を、勝手に自分で考えて勝手に塗り潰しているっていうか。これもラブストーリーだし、あれもラブストーリーだ、みたいな。

---確かに、ラブストーリーのイメージに縛られている人が多いかもしれないですよね。そんなドラマみたいな恋愛ばかりじゃないのに。

清水 ● そうですよね。理想を歌っている曲もありますけど、僕が描いているのは、本来歌にしてもらえなかったような場面の人たちばっかりなので。でも、そこにも光を当てたいというか。普通に生きていても、忘れちゃう場面ってたくさんあるじゃないですか。それが悔しくて。今回は、その間をちゃんと書けたような気がするんですよね。そういうのばっか最近書いてます。

---特に最近多いんですか?

清水 ● そうですね。ハレの日のことばっかり描こうとしていた時期もあったんで。とにかく振られるとか、とにかく付き合うとか、そういう場面ってホットだから、言葉がたくさん出てくるじゃないですか。ただ、言葉が見つからない瞬間こそ言葉にしたいと思い始めています。

---考えてみれば、そういう場面を歌っている歌や、描いている物語って少ないですね。

清水 ● そうですね。いろいろ支えてもらった歌はありますけど、何でこの場面を歌ってくれないんだって思ったから、こういう歌を歌っているんでしょうね。だから、タイトル『サブストーリ』でもよかったんですよね。誰にも言わなかったんですけど。却下されると思って(笑)。わりと片隅系の人たちばかり描いているので。

---でも、そんな片隅の話を、ユーモラスだったりポップに昇華しているところがいいですよね。例えば「MOTTO」とか、もっとドロドロなアレンジにしようとしたら出来るじゃないですか。

清水 ● バランス感覚なんですかね。「繋いだ手から」も、ポップ過ぎるくらいポップなメロディが自分から出て来ちゃったからこそ、こういう不甲斐ない歌詞にしなきゃ納得できなかったと思います。逆に「MOTTO」は、曲に爽快感があるからこそ、歌詞ではアダルトなこと言えるなって。メロディや演奏が広がって、人の心に入るものが出来ているっていう自覚が生まれたので、よーし、もっと言えるじゃないかっていうところがあると思います。特に今回からは。

---でも、この曲でこの歌詞があがってきたら、小島さんと栗原さんは驚きませんか?

小島 ● いや、驚きますよ!v

清水 ● 「ネタンデルタール人」を録っている時も、ブースに入っていたら和也が「鮫肌って何?一回聴かせて」って(笑)。

小島 ● 鮫肌って言った! 何で!?って思って(笑)。

---確かに、なかなか歌詞では出てこない言葉ですよね、鮫肌って(笑)。

小島 ● 自分が演奏しなきゃいけない時に、歌詞に持っていかれたから、どうしたどうした!?って。歌詞が変わったからベースが変わる、っていうこともあるし。今回は、そういうことも特に念入りに話しましたね。

清水 ● 現場での調整が多かったですね。

---それって、すぐ対応出来ます?

栗原 ● 出来る限り頑張ってますね(笑)。

清水 ● 本当は止めた方がいいんでしょうし、どきどきしますよ? でも、いい音で録ってみて初めてわかることもあるし。ドラムとか今回は酷で。フレーズを全部なくそうとかありましたね。

栗原 ● シンバルも打たないとか、ありましたね。

---えっ!?

栗原 ● 自分なりに幾つか用意していったら、一番いいことが何もしない、だったっていう。でも、いいんですよ。それで曲が良くなったから。僕には、その引き出しがなかっただけなので。

清水 ● ヴィジョンが見えていない方だと思うんですよ。だから、みんなで演奏してみて、違和感があれば話し合って判断することが多くて。

---そこで、自分のここは変えたくない!って突っぱねる人はいないんですか?

清水 ● 一回はやってみますよね。そこでやらないような奴は撲殺ですよ(笑)。だって、音楽に対して失礼ですよね。俺らの中で位が決まっていて、曲があって歌詞があって、その下に僕らがいるっていう。ちょっと頑固になる瞬間はありますけど。ここは指の動き的にはちょっと、とか。でも、圧倒的に、お曲様を相手にした時の自分たちなんて、チンケなもんです。

---お曲様!!

清水 ● はい(笑)。みんなでばっと合わせれば、何がいいかぐらいはわかる。それでも好みのところでどうっていうのは、俺は和也みたいにベースを弾けないし、寿みたいにドラムを叩けないので、個人の判断はありますけど、わりと、曲に「いよっ!」っていうところはあるよね。

小島 ● うん。

---その姿勢って、ずっと一貫してるんですか?

栗原 ● したいつもりはありましたけど……。

小島 ● でも、個人が強かったこともあったかな。

---3ピースのバンドサウンドに拘らず、ストリングスやシンセを入れたり柔軟なのも、お曲様第一な考え方をしているからなんですかね?

清水 ● そうそう(笑)。最初、インディーズの時の『逃した魚』から、ギターを入れまくっていましたね。ライヴで再現するところまで考えてないんです。曲が求めていれば入れるっていう。

---じゃあ、いざライヴでは……。

清水 ● 困るんです!だから、6人編成になったり。ここが鳴っててほしい、っていうものがライヴにないのは嫌なので。最初は抵抗があったんですけど、それすらもお曲様の前では(笑)。

小島 ● そうすると、いろいろ削がれていくんですよね、いろんなプライドとか。

---バラエティに富んでいますけど、アレンジのアイディアは、ぽんぽん出てくる方ですか?

清水 ● いや、いつも行き詰まります。3人で原曲を作ってから、パソコンで、僕が歌とかコーラスを入れて、切ったり貼ったりするんですよ。間違えてギターをオフにしたらよかったとか、それをバンドで合わせてみて、っていうことを繰り返したりして、完成させていくんですよね。

---パソコン上の偶然の産物が採用される場合もあるということですか?

清水 ● あります。やっぱ3人で合わせると、ゴー!みたいなことをやりたくなるんですよ(笑)。

---ロックバンドですからね(笑)。

清水 ● でも、それでは自分たちがつまらなくなってしまうので。

---大人っぽい曲調も増えた気がしますが。

清水 ● ちょっと大人っぽくなりたかったんですよね。今年30歳っていうのもあって、なんか、幼いなっていうところも気にしていたので。代表曲はウジウジくんが主人公だったりするんですけど、そこに縛られるのも違うっていうか。等身大の歌を褒められたからって、その当時の等身大をずっと等身大にしていくのはね、大人になってるのに、って思うと、悔しいんですよ。その先を歌えなくなっちゃうじゃないですか。だから、俺の今の等身大って何だ、以前よりもきっと汚れているぞとか、そういうところも出したかったんだと思います。だから、歌詞だけじゃなく、編曲でも、凄く言っていたよね、大人になりたいって。30歳の大人なのに(笑)。

栗原 ● (笑)そういうジャッジの時もありました。

---「頬を濡らす雨のように」とか、ポップスとしての大人っぽい美しさがあると思いました。

清水 ● あぁ、これ、一番最後に作った曲ですよ。

---でも、その後に「世田谷ラブストーリー」でアルバムを締め括るあたりが、いいですよね。

清水 ● それが弱さですよね(笑)。「頬を濡らす雨のように」で終わると、完成した感が出ると思うんです。ありがとうございました、またのお越しをお待ちしております、みたいな。そうじゃなく、ガシャーンってお皿割って、ああっ!また来て下さい!っていう方が好きなんです(笑)。

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