エンタメコラム

バックナンバー

お試し号

映画連載【取材のウラ側!!】編~世界の巨匠ジョン・ウーが、武侠アクション巨編『レイン・オブ・アサシン』を引っ提げ来日!!愛娘との共同作業に親バカぶり発揮!?

『レッド・クリフ』ジョン・ウー監督最新作!! 孤高の女刺客の愛と闘いを烈しく活写!!

日本でも大ヒットを記録した『レッド・クリフ』シリーズのジョン・ウー監督が、最新作にチョイスした一作が、武侠アクション巨編の『レイン・オブ・アサシン』!
孤高の女刺客が主人公の本作は「女性を主人公にした武侠映画は長いことなかった」とウー監督が自信をのぞかす豪快&華麗なソード・アクションが見もので、明朝期の中国を背景に秘技を操る最強の刺客たちを待ち受ける非情な宿命、そしてラストバトルを活写する骨太な愛と闘いのドラマが感動を呼ぶ一作だ。
また、台湾の俊英スー・チャオピンと“共同監督”で撮り上げ、ウー監督は監修を務めていたという異色の製作スタイルも話題になっている。

愛娘の演出に世界のウーも形ナシ!? 撮影現場で娘に言われショックだった一言とは!?

写真

実は本作、ウー監督の愛娘アンジェルス・ウー嬢が(顔がソックリだぞ!)刺客の一人で出ていて、彼女のシーンに限ってのみスケジュールの都合から自分で演出するハメになってしまったというウー監督。
7月に行われた本作の来日記者会見でも偶然の産物と説明されていたが、アンジェルス嬢とウー監督が同じ現場で共同作業をする機会は天文学的確率(?)で稀なことであるため、チャオピン監督が“親子の共同作業の時間を設ける粋な演出をわざと仕向けた”可能性がないとは言い切れない!

そこでこの疑惑についてチャオピン監督に問いただすと、「それは絶対にない(笑)」と完全否定。
「同時に3シーンを撮らなくてはいけなくて、僕は2か所を観るだけで精一杯で。そこでウー監督にお願いすることに(笑)」と偶然をアピールしたチャオピン監督。ウー監督は「わたしは要求に応えて任務を遂行しただけで、本当はやりたくなかった」と言いながらも顔はデレデレ!

骨太な演出で知られるウー監督も愛娘のアクションは心配で「あまり上手く説明できなかったね(笑)。アクション監督の前でウロウロしてばかりで、親バカを披露してしまったよ(笑)」と冷静ではいられなかったことを告白。おまけに「娘から現場にいてほしくないとまで言われてしまって(苦笑)」と散々だった模様。
とはいえ次回作で再び親子一緒に仕事をする予定だとか。世界の巨匠の意外な一面を垣間見ることができた取材のウラ側報告でした!

写真

【ライター紹介】 鴇田 崇~年間で延べ250人のインタビューを敢行する映画ライター~
1974年生。国内最大級のアクセスを誇る総合映画情報サイト「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長職を経て、現在はフリーのライターに。
超得意なジャンルがない変わりに苦手なジャンルもないが、得意“技”はインタビューで、年間延べ250人ほどの来日ゲスト、俳優、監督への取材を行い、相手のホンネを引き出す雑談のような語り口と雰囲気作りは一部の関係者に定評がある。 好きな言葉は「いつか皆死ぬ」。嫌いな言葉は「着地点」。
史上もっともアガッたインタビューは、あのM・ナイト・シャマラン監督に「キミの体からは気が出ている!」とホメられたこと。
主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦シリーズの『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。