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24号

映画連載【取材のウラ側!!】編~第84回アカデミー賞発表!! オレの予測は…

アカデミー賞発表だね!!でも、それと全然関係ない日本とフランスの渾身作を観る!!

ご機嫌いかがですか、映画ライターのような仕事をしている鴇田崇です。第84回アカデミー賞が発表になりましたね!
がっ! 入稿スケジュールの関係で、その話題は無理!
とはいえ、最多11部門ノミネートだった『ヒューゴの不思議な発明』は観たよ!来日したマーティン・スコセッシ監督にも会いました、という前フリとは無縁の3作品をどうぞ。

みんな~ダマされていたらしいよ-『ピラミッド 5000年の嘘』、陽気な監督に話を聞く。

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まずご紹介する作品は、現在公開中の『ピラミッド 5000年の嘘』!
“謎”じゃなく“嘘”がミソですが、実はコレ、古代エジプト文明の象徴たるギザの大ピラミッドにまつわる常識や定説を、37年間の調査と研究&6年間の徹底的な検証を重ねて、“全部ウソです!”と言い切ってしまった衝撃ドキュメンタリーなの!
建設期間20年はマジ無理だって!?実は8面体だった!? そもそもクフ王の墓じゃねえ!?
などなど、誰もが知る情報がガラガラと音を立てて崩れ落ちるアリサマで、まさに目からウロコの歴史ミステリーだぜ!

というわけで、公開に先立ってパトリス・プーヤール監督に会ってきました。「証明された学説が何もなく、仮説があたかも真実のように語られている事実を知って、エジプト学に失望しました。」と映画化へ乗り出した初期の動機を語るプーヤール監督。ただ、写真でわかるように素顔はお茶目なフランス人中年で、エジプト学や考古学にケンカを売ることがメインの目的ではなく、「ただ、全世界の人に導き出された真実を伝えたかっただけです。」と健康的な理由で映画を完成させたとか。
しかし、内容はふしぎ発見!レベル以上に衝撃的で、深まるミステリーに夜も寝られない!「この作品を機にピラミッドに関心を持ってくれれば、続編を撮ってもいいですね(笑)」と、まだ世に出していない情報&新説もあることをほのめかすプーヤール!これはマジで一見の価値がありますわ!絶賛公開中。

『ライフ・イズ・デッド』は家族愛ゾンビ映画!!沖縄美少女のヒガリノちゃんに聞く!!

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続いてご紹介する映画は、『ライフ・イズ・デッド』!
“デッド”で想像力がヒクついた映画ファンの皆様、さすがご名答!本作はゾンビ映画だけれども、和製スプラッター・ゾンビ・ムービーで、ジャンル映画としてもめずらしい部類ということで、ヒロインのヒガリノちゃんに会ってきました!

かの「沖縄美少女図鑑」のモデルやウィルコム沖縄のイメージガールとして沖縄で絶大な人気を誇るヒガリノちゃんが演じた少女は、アンデッド・ウイルス(UDV)感染者になった兄を気遣う天然気味の女子高生・赤星消子。
もともとホラー映画が苦手だったそうだけれど、「普通のゾンビ映画は怖くてグロいイメージが強いですが、『ライフ・イズ・デッド』はコメディー色が意外と強めで、なによりもラストに超ビックリしました!わたしの予想をはるかに超えていたので恐怖感はなかったですね(笑)」とゾンビよりも意外な“作風”に腰を抜かしたとか!?
それもそのはず、本作ではウイルス(UDV)感染を普通の病気のように扱い、ゾンビ病に冒された兄を家族が団結して守るという感動要素が前面に出たエモーショナルなゾンビ映画なのだ!
「そうです。家族愛を描いています。日常の中に当たり前のようにゾンビがいる物語なので、新しい印象を受けると思います!」とヒガリノちゃんも力説してくれたけれど、確かに家族がゾンビ病で引き裂かれそうになった時こそ普通でいようとする母親の姿にグッと来たよ。公開中。

まだまだ大ヒット公開中!!『はやぶさ 遥かなる帰還』のアンカー、小澤征悦さん登場!!

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さて、最後にご紹介する映画は、現在大ヒット公開中の『はやぶさ 遥かなる帰還』。
前号の中村ゆりさんに続いて、“はやぶさ”のカプセルを担当するJAXA(宇宙航空研究開発機構)助教授・鎌田悦也を演じた小澤征悦さんが、映画同様に“アンカー”を務めてくれました!
「鎌田はリレーでいうアンカーのような立場で、“はやぶさ”が小惑星のイトカワから採取したサンプルが入ったカプセルとともに戻ってこなければ出番がない。前へ前へという熱い男たちの中では、コメディー担当とまではいかないけれど、一歩引いている男でもありましたね。」とキャラクター創造秘話を激白!

その“はやぶさ”を帰還させるために、日本の科学者・技術者が一致団結!
やがて奇跡を起こしていくメンバーの一員を演じた小澤さんは、「どこまでいっても人間ドラマだと思っていて、“はやぶさ”でさえ人間に見えました」と日本人の“絶対にあきらめない”という人間力に大感動したとか。
「人間1人では何もできないけれど、力を合わせれば物事を成し遂げられます。“はやぶさ”自身も頑張ったけれど、それを支えた人間たちは日本人の科学者・技術者に他ならない。その想いをいかに表現するか。渡辺謙さん、瀧本智行監督以下、全員で努力しました。」
そう、この作品は先が見えない今の日本を生きる、すべての日本人に向けたエールでもあるのだ!
「映画史で大切な1ページになった作品だと思います。」と小澤さんの言葉に激しく同意!映画館で奇跡を!

ミッキー・ロークが出ている『パッション・プレイ』を観たけれど、『エクスペンダブルズ』に通じる男の哀愁がいいね。これ、情熱プレイじゃないよ。TSUTAYA独占でレンタル中です。

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【ライター紹介】鴇田 崇~年間で延べ250人のインタビューを敢行する映画ライター~
1974年生。国内最大級のアクセスを誇る総合映画情報サイト「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長職を経て、現在はフリーのライターに。
超得意なジャンルがない変わりに苦手なジャンルもないが、得意“技”はインタビューで、年間延べ250人ほどの来日ゲスト、俳優、監督への取材を行い、相手のホンネを引き出す雑談のような語り口と雰囲気作りは一部の関係者に定評がある。 好きな言葉は「いつか皆死ぬ」。嫌いな言葉は「着地点」。
史上もっともアガッたインタビューは、あのM・ナイト・シャマラン監督に「キミの体からは気が出ている!」とホメられたこと。
主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦シリーズの『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。