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32号

映画連載【取材のウラ側!!】編~AKB48が恐怖のバツゲーム&北野映画最新情報!!

AKB48多田愛佳クンが恐怖のバツゲーム!! 『アウトレイジ』(2010)続編が公開になるぞ!!

2週間ぶりのごぶさたでした。映画ライターのような仕事をしている鴇田崇です。さあ、働いている人はお待ちかね、ゴールデンウィークの到来ですよ! 黄金週間。これ、映画業界が考えた名称だって知っていました? その誕生はめちゃめちゃ昔のことですが、詳しくはウィキペディアでも見てください。今月・来月は何を観る? 僕からは注目の3作品!

「とても愛おしい気持ちになれますよ」 感動作『ももへの手紙』西田敏行さんに聞く!!

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まずご紹介する作品は、豊かな自然とやさしい人々が生きる瀬戸内の小さな島で、主人公“もも”に訪れる不思議な日々を描く家族の愛の物語『ももへの手紙』。『人狼 JIN-ROH』(1999)の沖浦啓之監督が7年もの歳月をかけた待望の最新作で、ももを見守る不思議な妖怪イワ役の西田敏行さんにお話を聞きました!

イワ、カワ、マメの3妖怪の中ではリーダー格だけれど、どこか抜けていて心根はとても優しいイワ役について、「いつも口を開けているので、声の演技は難しかったですね。アドリブもなく、自分では比較的真面目だったと思います(笑)」と回想する西田さん。沖浦監督の真摯な想いに共鳴して参加を決めたそうで、「監督は7年もかけて渾身の画と脚本を手がけ、作品に対する強い想いを感じました。イワが存在する理由を汲み取りながら、違和感のない“イワ”を演じようと(笑)。作品の色合いを壊さないように気をつけていましたね」。そのイワの存在理由については、「硬い話ですが、日本人の死生観ですね」と受け止めたそうで、「死者は絶えず関わった人間を見守っていて、たとえば家族ですよね。そういう日本人独特の死生観の象徴だと思います」。妖怪の発祥は、そういう日本人の死生観に基づいている話を聞いたことがあります!
「そうですねえ。ももで言えば、心配しているお父さんの代わりに3人が見守りにくるということ。特に今の時代、家族のことを考えたい。とても愛しい気持ちになりますよ」。公開中!

AKB48“らぶたん”多田愛佳、「三段階でバツを喰らう構成が、怖いけれど面白いです(笑)」

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続いてご紹介する作品は、現在大ヒット公開中の『×ゲーム2』! 『親指さがし』『リアル鬼ごっこ』シリーズなどの人気作家・山田悠介原案のサスペンス・ホラー第2弾で、何者かに閉じ込められた男女が問題に答えられないと恐怖のバツゲームを喰らう衝撃作だ。

主演はAKB48の“らぶたん”こと多田愛佳クンで、「かめばかむほどスルメみたいに味が出てくるストーリーが面白かったです!」とまずは物語の感想を説明! それはつまり、「監禁されて問題に答えられないとバツを受けるけれど、そのバツ自体をクリアできなければ、他の誰かがバツを喰らいます。普通、バツで終わりなのに、バツのバツのバツを喰らうみたいな(笑)。三段階でバツがくるアイデアが、怖いけれど面白いと思いました!」という恐怖三乗の映画なのですよ!
で、“らぶたん”演じる女子高生の美鈴は、必死にサバイバルを繰り広げる役割。以前『富江 アンリミテッド』で“らぶたん”はホラーを経験済みなので今回は楽勝……とはいかなかったそうで、「指が削られたり、お尻に何かが刺さったり(笑)。日常で同じことをされたら死ぬなって思いました!」と恐怖のバツゲームにすっかり満身創痍になってしまったとか!? それでも、「完成した映画を観た時、血が出ているのでグロくてゾワっとしましたが、それ以上にストーリー展開に引き込まれました! 心が苦しくなったけれど、楽しいので観てください!」とラストは気を取り直してアピールだ!

北野武監督×超豪華キャストが大集結!! 『アウトレイジ ビヨンド』現地記者発表会!!

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さて最後にご紹介する作品は、北野武監督最新作『アウトレイジ ビヨンド』! これ、2010年6月に公開されて大ヒットを記録した『アウトレイジ』(2010)の続編で、権力闘争に明け暮れるヤクザたちの下剋上ドラマを超絶バイオレンスの限りで描くエンターテインメント巨編! そのキャスト発表&記者会見が撮影現場の千葉県・生命の森リゾートで行われたので潜入して参りやした!

第2弾で完結編となる今回は、前作“生還”組の三浦友和、加瀬亮、小日向文世に加えて、西田敏行、松重豊、高橋克典、桐谷健太、新井浩文が新“アウトレイジ”として北野組へ参加! しかも前作で絶命したと思われていた北野監督演じる大友組長まで生きていたことが明かされ、単なる続編的なストーリーではなさそうだぜ!
森昌行プロデューサーによると、「本作のポイントは3つ」とのことで、「1つ目は“実は大友は生きていた”ということ。ただリベンジという単純なものではなく、出所した大友の第一声が『誰がまたヤクザやるっていったよ』というところから始まります。2つ目は東西巨大ヤクザ組織が勢力争いをする中、ヤクザ壊滅を目論む警察が介入していくところに大友が巻き込まれていきます。3つ目は10月6日(土)に公開となる本作は、200館以上という北野武映画史上最大の規模での公開となります」という最新情報を惜しげもなく解禁! 北野監督も「前作以上に面白くしないと」と気合十分! 早く10月になれっ!

どうでもいいけれど、アンディ・ラウの『未来警察 Future X-cops』はスゴイぞっ! それとインドのスーパースター、ラジニの『ロボット』! マジ、ワケわからんが面白いっ!

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【ライター紹介】鴇田 崇~年間で延べ250人のインタビューを敢行する映画ライター~
1974年生。国内最大級のアクセスを誇る総合映画情報サイト「映画生活(現:ぴあ映画生活)」の初代編集長職を経て、現在はフリーのライターに。
超得意なジャンルがない変わりに苦手なジャンルもないが、得意“技”はインタビューで、年間延べ250人ほどの来日ゲスト、俳優、監督への取材を行い、相手のホンネを引き出す雑談のような語り口と雰囲気作りは一部の関係者に定評がある。 好きな言葉は「いつか皆死ぬ」。嫌いな言葉は「着地点」。
史上もっともアガッたインタビューは、あのM・ナイト・シャマラン監督に「キミの体からは気が出ている!」とホメられたこと。
主な出演作として故・水野晴郎氏がライフワークとしていた反戦シリーズの『シベリア超特急5』(05)(本人役、“大滝功”名義でクレジット)、『トランスフォーマー/リベンジ』(09)(特典映像「ベイさんとの1日」)などがある。