解説
1880年代の西部を舞台に、様々な人物模様を乗せたまま、アリゾナからニューメキシコへと疾走する一台の駅馬車を描いたジョン・フォードの痛快西部劇。医者、商売女、酒商人、銀行頭取、大佐夫人、賭博師、保安官、御者、それにお尋ね者のリンゴオ・キッドを加えた8人の道行きを、短い場面やセンテンスに凝縮させた脚本の巧みさ。そして、クライマックス、ダイナミックかつスピーディに展開されるアパッチの襲撃シーンの凄さを語るのに、今さら付け加えるべき言葉はない、全映画史に燦然と輝く娯楽映画の金字塔である。どこを切り取っても名場面、それがその証明だ。酔いどれ医師に扮したT・ミッチェルはアカデミー助演男優賞を受けた(オスカーは他に作・編曲部門にも与えられた)。
リンゴ! ★★★★★
投稿者:yoyoyo 2003-01-28
リンゴ・キッドの登場場面はしびれっちまいますね。白黒ですが、今時の<CGのマシンガン>状態の映画よりずっとおもろいです。特にラスト!ひっぱってひっぱって、いきなり飛び込み様にズドン!このテイストは<CGのマシンガン>で、哀れ、ハチの巣に……(悲)。
西部劇の原点 ★★★★★
投稿者:バレ 2001-08-30
まさに西部劇の原点といえる作品。駅馬車を中心に繰り広げられる人間模様の描写は見事につきます。不朽の名作です。
フォードの傑作西部劇! ★★★★★
投稿者:haru 2000-06-29
「風と共に去りぬ」も製作された1939年の製作。
そのストーリーの完成度の高さも、さる事ながら、巧みな人物描写や、アクション・シーンはフォードの技術が昇華された結果であろう。
また、それまでB級映画のさえない役者であった
ウェインを主役に大抜擢した作品でもあり、
これを機会にスターに、その後のフォード作品に欠かせない役者へと成長する。
有名なラストの追跡シーンは、スピルバーグ監督の「レイダース」にも影響を与えた。

[ネタバレ]脚本家の石森史郎さんが、 ★★★☆☆
投稿者:シニソーヤ 2009年9月3日
この映画は「グランドホテル」ではないかと思い、淀川先生に聞いたそうだ。
「はい、あなたも気が付きましたか?その通りです。この映画は『グランドホテル』の舞台を、移動する駅馬車に移した見事な作品。だからと言って、それを鬼の首を取ったように槍玉にあげることないじゃないの?あなたはクリエイター志望なんだから、嫉妬深い批評家みたいに、さも、その上に自分がいるような錯覚はおやめなさい。もしそうだとしても、それは自分の日記だけに収めて、黙ってそれ以上のものをお書きなさい」
なんだか耳の痛い言葉だ。さすが淀川先生。1枚も2枚も人間の格が上だ。
双葉十三郎先生によれば、
ラストの対決でジョン・ウェインがトム・タイラーと対決して、場面が酒場に切り替わり、銃声だけが聞こえ、トム・タイラーが現れ、バタンと倒れる。
その演出は、他の映画でもよくあったそうだ。
けれども、ジョン・フォードは〈よくある典型〉を、わざと用いて、完全な映画を作ろうとした、最も映画を知りぬいた名人なのだそうだ。
全く、明治生まれの知識人の深さといったら・・・いやいや現代の人も、そこを、目指さないといけないと、自戒する日々が続いています。
これぞ西部劇 ★★★☆☆
投稿者:はなっこ 2009年5月22日
「娯楽映画の金字塔」というイントロダクションに違わぬ名作でした。スピード感あふれる展開の中で、アクション、感動、ロマンスなど娯楽映画の要素が満載ですね!はじめから先の読める話ではあるのですが、安心して見られる作品でした。
砂嵐吹き荒れる荒野を駆ける小さな駅馬車、その中にぎゅうぎゅうに詰め込まれた8人の乗客たち。西部の雰囲気あふれる中での人間ドラマが巧みに描かれています。個人的には酔っぱらいの医者がすごく印象的でした。人間味あふれる演技が光ってるなーと思ってたらやっぱアカデミー等で評価されてる方だったんですね。あと賭博師がとってもスマートでかっこよかったです。
[ネタバレ]窓はつけて欲しいですね、是非。 ★☆☆☆☆
投稿者:まゆまゆ 2008年1月3日
危険な道のりを進む『駅馬車』に乗り遇わせた様々な男女が見せる人間ドラマ。
初めて見ましたが、長さも、「こうなるだろうね」という期待を裏切らないところも、そして迫力の戦闘シーンも、良かったです。
大佐夫人とどうも商売女らしい女性の間に流れる緊迫した空気、イライラと落ち着かない銀行の男、大佐夫人に向けられる賭博師の目。始めはドタバタと感じた大酒飲みドクターや御者のキャラクターもストーリーに沿ってどんどん親しみがわいて来て、とても楽しめました。
駅馬車とアパッチの戦闘シーン、迫力ありました。馬に飛び移るキッド、あれはジョン・ウェイン本人なんでしょうかね?初登場シーンで「あれ、もう少し若いかと思ってた・・・。」と感じたのですが、あの心を見抜かれそうな真っ直ぐな眼差しと、股がみの深いGパンをまとった長い足はまぎれもないスターですね。
個人的には大佐夫人とダラス(娼婦?)に生まれた友情の部分、保安官とキッドの最後の場面などで泣かせて貰えれば最高だったのですが、それでも「名作」と呼ばれることに異存なし、納得の1枚でした。
ご家族とお正月休み(じゃなくてもいいんですけど)にご覧になるのにおすすめです。
☆------------------春
昨年はありがとうございました。
皆様の言葉に支えて頂きました。
今後とも宜しくお願いします。
無駄のない逸品 ☆☆☆☆☆
投稿者:いつここ 2007年7月22日
何度観ても気がつくと引き込まれて、あっという間にラストシーン。
台詞ひとつ、登場人物一人、シーンひとつ、無駄なものは何もないのです。
ストーリーが全て頭に入っていても、全く飽きることがないお話。
様々な相関関係をもつ登場人物達については、いわずもがな。
中でも、陽の当たらない人生を歩んできた乗客達の味わいは秀逸です。
それぞれの物語には、結末が用意されています。
アクション、人間ドラマ、ロマンス、などなど、きっちり詰め込んでありながらシンプル。
これで92分とは、おそれいります。
ついでながら、リンゴの朴訥で真摯なプロポーズには、毎度泣かされます。
気持ちとは裏腹に、prostituteとして暮らしていたことを恥じて、「But you don"t know me. You don"t know who I am.」と受け入れられない彼女に、リンゴは字幕では「申し分のない女だ」と答えるています。
このシーン、実際の台詞は「I know all I want to know.」。
かっこよすぎる。。。


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