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解説
ニューヨークの夜を走るひとりのタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。

オープニングから… ★★★★★
投稿者:ハルス 2009-09-02
オープニングのけだるい サックスと混沌としたタイトルとスーパーが素晴らしいと思います。亡き 淀川長治さんも、日曜洋画劇場で印象的なオープニングを解説されてましたが、映画をオープニングで表現した傑作だと思います。
アメリカを見つめる作品 ★★★★★
投稿者:あさこ 2009-08-30
つねに、内へ内への感情で生きているトラビスは、
いい意味で純粋で、アイリスより子どもなのかもしれない。
ラストが若干浄化不良なのは、
スコセッシのあえての策略なのかな?
消化不良なことが次々と起こるのが「アメリカ」なのだろうか。
狂気と正気 ★★★☆☆
投稿者:hide 2009-08-18
第26回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作品。
人間の持つ怒りとやるせなさと孤独を表現した傑作。
デ・ニーロ演じるタクシードライバーは、狂気的な人間なのだが
どこかその怒りは共感するところがある。
それを暴力的に描きだすのが今や巨匠の息の入った監督はマーティン・スコセッシ!!
このエネギリッシュなパワーは強烈な爆発力を放つ。
脚本のポール・シュレイダーがすごい。
清楚な美人シビル・シェパード
この映画の衝撃的な演技!子役から今や大女優ジョディ・フォスター
このうさんくささは、誰にもできません。ハーヴェイ・カイテル
見事なアンサンブル。
正当化 ★★★★☆
投稿者:かく 2009-08-14
殺人を正当化することは許されない。
理由はなんであれ。
しかし、このデニーロは不謹慎だがカッコイイ。
現代の殺人事件、『誰でもいいから殺したかった。』こんなことが言われる中、このタクシードライバーのデニーロは殺人を自分の中で正当化する。鬼気迫る演技に圧倒され、あたかもこの殺人が正当であるように感じてしまう。
危険な映画だが、今の世界だからこそ見るべきでは?と思ってしまう。
ラストシーンの謎 ★★★★★
投稿者:ココ太郎侍 2009-08-14
白い蒸気の中に現れる1台のタクシー、サックスが奏でる音楽と滲んだオープニングタイトル。それだけで、かなりの高揚感、そして殺伐感が味わえます。
狂気の主人公トラビス(デ・ニーロ)はベトナム帰還兵、舞台はニューヨークの下町。雑多な人種、差別、子供の売春婦、主人公の鬱屈、病んでいる人々、主人公の未来を暗示した謎のラストシーン。
レンタル版に付いているのかは不明ですが、セル版には付いている特典のドキュメンタリー、ラストシーン(私など30年近かった謎が、その特典で解明されました)に託された監督や脚本家の思い、何人かの人物が脚本家に「この映画は俺の事を描いている、何で俺の事を知っているのか!」と抗議した等というエピソードは必見です。
劇場で見た当時、将来日本もこんな風になってしまうのか?またこんな人間を作り出してしまうのか?と不安でしたが…不安は的中してしまった様です。
とにかく、デ・ニーロ、スコセッシコンビの最高傑作です。
映画の良さ悪さ ★★★★☆
投稿者:チルドレン。 2009-08-14
大統領暗殺未遂事件がこの映画を観て影響を受けた犯人によって起こされた。僕たち観てる側が、映画の悪い部分ばかりでなく、良い部分をもっと受け取れる観客にならねばならないと考えさせられた。それと、 劇中のバーナード・ハーマンによる音楽は映画音楽たらしめる最高のモノだった。
正義 ★★★★★
投稿者:ムネチャン 2009-08-07
ベトナム帰還兵で虚無感が支配した時代、何から始めるか解らずたまたま掴んだチャンス、しかし自分が解らず指から滑り落ちる。やるせなさから売春宿に行きすんでんで自分を取り戻し自分なりの正義を遂行するやっと戦争から離れ社会に溶け込みはじめた。
デニーロとフォスター ★★★☆☆
投稿者:ファイブ 2009-07-31
今みても面白いのでしょうか?
わかりません。デニーロが大物になるための一作?導入部が印象的だった。12歳のフォスターのかわいくていろぽいこと
予定通り彼女も大物になっちゃいました。
併映は「追憶」だったと記憶しております。こっちもみなけりゃなー!
孤独なTAXI運転手→孤独な英雄 ★★★★★
投稿者:さとけん 2009-07-30
僕は「ヒート」や「ゴッドファーザー」の後にこの映画を見たため、
冴えない孤独なタクシー運ちゃん=名優&マフィアのデ・ニーロという設定がすごいなと。
マフィアだった人が、タクシー運転手。
タクシー運転手だった人が、マフィアならわかるんですが。
主人公のトラヴィスはあらゆる感覚がずれまくってる。確かに僕も彼女との初デートで「デッドコースター」とか半分スプラッター映画を観に行ったこともありますが、ポルノ映画って!
まあ、スプラッター観る僕も変わらんすね。
でもそのときの心境って、俺こういう映画好きなんだけど、それでもいい?見たいな、ある意味自分を見せているというか・・・・・・。こんな俺でもいいかなあ、と認めて欲しいわけです。小さい・・・・・・。
話がそれました。
振られた彼は大統領候補を暗殺しようとする。
お前はジャッカルかよ、と。結果は失敗。
今度は女の子を守るために、チンピラを殺害し、ついに英雄に!
孤独から開放されたかはわかりません。
ただ誰もが認められたいと思っている。
誰もがトラヴィス。そんなことを思いました。
邦画版 ★★★★★
投稿者:クリさん 2009-07-29
もしも『邦画版タクシードライバー』を作るとしたら。
九州の田舎から上京した青年がとりあえず見つけた仕事がタクシーの運ちゃん。
偶然知り合った、女の子は東北から「自分探しの旅」、いわゆる家出して来た中学生。
新宿駅東口をうろうろしている時に、ナンパされたチンピラから歌舞伎町の風俗で働かされているその子を助けるために、青年は単身で組事務所にカチこんで行く。
「若い時の浅野忠信」とか「松田龍平」あたりかな?
でも、あの時のジョディ・フォスターに匹敵する女優が思いつかない。
誰が良いでしょう?

未熟な自己実現 ☆☆☆☆☆
投稿者:☆Marion☆ 2010年1月3日
冒頭、夜の街を流すタクシーの窓越しの風景と音楽が心地良かったです。
70年代だなーと思わせる雰囲気もダサかっこいいし、
これは結構イケるかも、若いロバート・デ・ニーロの挙動不審っぷりもちょっと、
「トーク・トゥー・ハー」の看護師の男みたいだし。
なんて思ってたら、やおら銃が登場して、
そこからの展開はちょっとついていけませんでした。
自己表現のアイテムとして銃を選んだのはアメリカ人らしい選択なのでしょうが、
ホントにそんなことで安易に銃が手に入って、
スナイパーになれちゃっていいのかな、
と思うと引いてしまいます。
それに、あのモヒカン・・・
血を見るのが怖いので銃撃シーンはしんどかったです。
自己実現はもっと穏便な方法を選んでほしいものです。
これは有名な映画だけど、
身銭切ってなら絶対見ないと思います。
[ネタバレ]街行く孤独 ★★★★★
投稿者:ひろぼう 2009年12月29日
力強くも不穏なドラムのリズムにのって、霧を裂くかに登場するイエローキャブはメコン河を哨戒するボートさながらにニューヨークの街を流し、官能を刺激するむせび泣くサックスの音色にとって代わる旋律は、トラヴィスとベッツィーの行く末を暗示しているかのようです。しかし恋物語などではない本作、サックスの音色は恋模様ではなく、トラヴィスのやるせなくも底無しな孤独を表しているのでしょうと感じました。
ヴェトナム帰還兵のトラヴィスはタクシードライバーの職に就きます。ドライバーは客を乗せ街を移動し、常に多くの人に囲まれてはいるが、ただすれ違うだけの存在であるために絶対の孤独を感じるのでしょうか、不眠症の彼は夜通し街を流し、そこで目にする都会の猥雑な実態に悪態をつき、信頼を結べない心を通わせることのできない寂しさは、タクシー・メーターが伸びる度に闇に身を染めるように日毎に募っていくかのようです。
陽光の下、偶然目にするベッツィーの姿、それはトラヴィスがニューヨークで見てきた者たちとは真反対の存在に写り、彼は自分の求めていたものを見出そうとするのですが、他人との接し方が分からないのか彼女の怒りを買ってしまうのでした。
ベッツィーからの拒絶を感じたトラヴィスは、次の目的を見つけます。それは、娼婦として働く少女アイリスの救出。
生きる目的を見失ったのか端から持っていなかったのか、それを懸命に模索するトラヴィスは不器用な生き方しかできない男で、始めは自分の孤独を埋めようとして失敗し、次に自分を認めさせることで孤独を忘れようとしたのでしょう、しだいに孤独の占める場所は大きく深くなり心を蝕み、彼を凶行に走らせたのでしょう。
彼の凶行は娼婦アイリスの元締めへと向かうのですが、殺人に快楽を求める異常者ではなく自分を認めてもらうために少女を救う闘いであって、溜め込んだ孤独を弾丸という仲介で死として相手に与…
自己肯定力と自己客観力のバランス ☆☆☆☆☆
投稿者:Twins 2009年11月2日
端的に、自分本位が行き過ぎると危険な事例。
世を憂う気持ちや、自分への自信自体は悪いことではない。
そこに、絶対性や正義を感じ始めたとき、
一歩引いて、自分を客観視する力が必要になる。
人の関係性が希薄になった現代のネット社会に通ずるものがあり、
背筋の寒くなる作品。
それを助長すような音楽も秀逸。
評価星3.0。
[ネタバレ]転落人生かと思ったら・・・ ★★★☆☆
投稿者:みむP 2009年10月22日
精神を病んで転落していくタクシードライバーの話なのですが・・・
自己陶酔のための殺人を「少女を救った」としてヒーロー扱いされるんですよね。
そこは、正直どーかな、という感じ。
見た人にそう思わせるのが狙いだったのかな。
ラストはもう普通の精神状態に戻ったような表情でしたが、
ヒーローとして扱われたことで、
自分の存在を示したから満足だったのでしょうか・・・・
とにかく、ウツな気分のときは絶対見ないほうがいいと思います。
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