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うちのカミさんがね・・・(Vol.1のレビュー) ★★★★☆
投稿者:kazupon 2012年4月25日
『殺人処方箋』
これは、「刑事コロンボ」の記念すべき第1作目です。
アメリカでの放送が1968年ということですが、まだシリーズになる前の単発作品だったようです。
この時のコロンボは、当然若いのですが、私たちが認識している「コロンボ」とはちょっと違っていて、まだ髪の毛はボサボサではなく、きっちり整髪されています。
コートもさほどヨレヨレではないので、長年の着用で徐々にくたびれていったのでしょうか。
あるいは、まだコロンボのキャラが確定されていなかったのかも知れません。
しかし、捜査手法は、ほぼ完成されていて、物語の最初に事件が起こり、視聴者は犯人とその犯行の全てを目撃する事になります。
したがって、視聴者における興味は、コロンボが如何にして犯人のミスに気づき、どのように証拠を固め、犯人を追いつめていくのか?にあります。
コロンボにおいて特徴的なのは、犯人が社会的に地位や名声のある所謂特権階級の人々であることです。
この回では、コロンボは精神科医に対する事になります。
コロンボの表情を注意深く見ていると、いつ彼が疑問を抱いたり、犯人を直感したかが分かります。
「小さなことが気になって・・・」と言うコロンボは、犯人のちょっとした失言、言わずもがなの発言を決して聞き逃しません。
今日、テレビでやっていた「踊る!大警察24時」という番組を観ていて思ったのですが、事件の核心に迫る言動というのは、本当に些細な事なのです。
例えば、警官が、ある男と目が合い、その男は目をそらす。
それを不審に感じた警官が職務質問をすると、何気ない会話に挟んで「どこまで調べるんです?」と男が言う。
「どこまで」という言葉に、警官は「調べられて困ることがあるのか」と察知する。
人によっては、聞き逃したり見逃したりする事に気づき、そこから綻びを突いていくのが、コロンボのやり方なワケです。<…
ジュリー・ハリスに会いたくて ★★★★☆
投稿者:kazupon 2011年11月11日
数ある作品の中でも、このDVDに収録の「別れのワイン」は記憶に残っていました。
ピーター・フォークの追悼特集(CATVのAXNミステリー)で、「刑事コロンボ人気ランキングBEST10」が発表されたそうで、第1位は、この「別れのワイン」だったそうです。
確かに、ラストのシーンにおけるコロンボと犯人エイドリアンとの会話は、粋で叙情的でした。
最も美しいエピソードと言われるのも頷けます。
今回の鑑賞の目的は、ピーター・フォークの追悼の他に、「エデンの東」でヒロインを演じたジュリー・ハリスが出演していると聞いたので、その確認の意味もありました。
「エデンの東」では、ちっとも魅力が感じられなかった(可愛いと思えなかった)、「エデンの東」以外でジュリー・ハリスを見たことがないと、他の場所で感想を漏らしたところ、コロンボの「別れのワイン」に秘書役で出演していると、ロキュータスさんから教えていただいたのでした。
そういえば、目元に昔のままの面影がありますし、長い髪をおろすと、もっと「エデンの東」の頃を彷彿させます。
彼女は、長年、忠実な秘書としてエイドリアンに仕え、エイドリアンも社長と秘書という関係以上の信頼や好意を寄せていたのですが、彼女が彼の弱みを握ってしまった段階で、すっかり心が離れてしまいます。
それがラストのエイドリアンとコロンボの会話に繋がっていくのですね。
もう1話、「野望の果て」は、殺人の動機があまりにも稚拙に感じます。
あとは、いつもどおりの執拗なコロンボの追求と、犯人との心理戦がある訳ですが、押しなべてコロンボにおける犯人は喋りすぎです。
喋りすぎて自ら墓穴を掘っていくのです。
コロンボでは、最初から犯人が判っていて、視聴者は犯人が誰か?と推理する必要がありません。
コロンボと一緒に犯人のミスを見つけ、追いつめられた犯人が苦し紛れに語るに落ちる瞬間や尻尾を掴む…
[ネタバレ]旧シリーズ最終話だが何故これだけが石田太郎版なのか。 ★★★☆☆
投稿者:CCR 2011年10月14日
本作はコロンボ旧シリーズ中さして傑作ではないのだがやはり最後を飾ったという意味において感慨深いのとDVDでは小池朝雄吹き替えでTV放映されたにもかかわらず何故か石田太郎版なのが不可解で仕方ない。私は以前旧シリーズDVDボックスをヤフオクで購入した際、売り手の方にオマケで小池朝雄版を貰ったので助かったが断然小池版の方が素晴らしい。犯人役はIRA過激派という今迄にない設定と「ヘルハウス」の印象が強いクライヴレヴィルもいいし、ラストの港を出る貨物船を追うコロンボの緊迫感も悪くないがウイスキーのボトルの傷が決めてになるというちょっとオチにしては苦しい気がするのだが。
「殺人処方箋」の最初の吹き替え版が是非観たい。 ★★★☆☆
投稿者:CCR 2011年10月3日
まだシリーズ化も決まっていない段階の「コロンボ」記念すべき第1作である。このシリーズは犯人役に他のテレビシリーズで主役を張った人気俳優をもってくるのが見ものでもあった。本作も昔「バークにまかせろ」という面白い探偵もののTVシリーズの主役だったジーンバリーをもってきたのが嬉しかった。NHKで最初に放送した時にはコロンボは勿論小池朝雄の吹き替えだったが驚くのはその時のコロンボの吹き替え台本だった。まだ後のキャラが確立されていなかったせいか言葉使いが凄くガラが悪くワイルドなコロンボだったのだ。あまりにイメージが違ったせいか本作は新たに従来の大人しいセリフに吹き替え直されてしまった。ジーンバリーの吹き替えも瑳川哲朗で後に吹き替え直される若山弦蔵よりこっちの方が良かった。この”ワイルド”版コロンボはLDでは観る事が出来たのだがDVDでは従来の大人しいコロンボ版になってしまい是非又観たいのだが。今度新旧シリーズ全てがブルーレイセットで発売されるそうだが特典映像でも何でもいいからもう1度日の目を見せてほしいものだ。
怒るコロンボの小池朝雄のしゃべり方が大好き。 ★★★☆☆
投稿者:CCR 2011年9月24日
コロンボは小池朝雄の吹き替えでないと観る気がしない位、彼なしには本シリーズは考えられない。「仁義なき戦い」シリーズや「現代やくざ人斬り与太」でも彼はいい味出してた。こんな早く逝ってしまったのが口惜しくてならない。声が合っているのは勿論だがそれ以上に彼にはコロンボの感情表現等の特徴を掴む絶妙なセリフの語り、特にラスト犯人に謎解きからとどめを刺す一連の語りに名人芸とさえ感じる上手さを感じる。後を継いだ石田太郎という役者がインタビューで小池のやった旧シリーズも吹き替え直したいとぬかしているのを読んだが自惚れるなと云いたい。お前なんぞでは全然この作品の素晴らしさを堪能できんのじゃと云いたい。こいつが吹き替えならば私はピーターフォークの原語字幕で観る。数ある本シリーズからどれをレビューするかは悩むところだが「溶ける糸」は犯人が憎たらしいレオナードニモイで、シリーズ中たまにあるコロンボが怒ってタメ口で対決調になるのが私は好きで本作はお気に入りの1本である。このセリフも怒った小池の語りが絶妙に上手いから俄然緊迫感が盛上るのである。もっと書きたいので他の作品で書かせてもらいます。


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