解説
巨匠・黒澤明監督による傑作サスペンス。優秀な知能犯に刑事たちが挑む。ナショナル・シューズの権藤専務は、自分の息子と間違えられて運転手の息子が誘拐され、身代金3千万円を要求される。苦悩の末、権藤は運転手のために全財産を投げ出して3千万円を用意する。無事子どもは取り戻したが、犯人は巧みに金を奪い逃走してしまい、権藤自身は会社を追われてしまう……。巧妙なプロットもさることながら、登場人物たちの心理描写が秀逸で人間ドラマとしての完成度も非常に高い。

もの凄ぇ〜。 ★★★★★
投稿者:yoyoyo 2003-10-02
邦画サスペンスとは思えないこのスピード感・ダイナミズム。導入部・身代金の受け渡し・犯人への接近・カマかけ・衝撃のラスト。そして、「日本の警察」がここまで組織として頼もしい映画も他に無いと思う。
[ネタバレ]澱みある川面に映える邸 ★★★★★
投稿者:マツガエ 2002-05-22
唐突ながら、これ程愉快な誘拐物は初めて。 多分に含まれる演劇的要素。ワンシーンをワンカットで撮る黒澤流…。 多人数を引きの映像でまとめて各人台詞に関係なく演技する…。こう記すと「極々当たり前のことを改めて言うなぁ〜!」とお叱りを受けそうですが、昨今のアップ多用の映像やTVドラマに頻繁な俳優棒立ちシーンに馴らされていると意外に新鮮。 権藤氏が「俺は払わん!」と自制するように吐露する場面、警察関係者の肩越に映るその姿は非常に効果的。また本が練られている為に不必要な台詞がないのも良い。これ又当然の事?でも今時の作はお喋りなキャラが多い。発言しないのも立派なコミュニケーションです。 さらに好いのは手口が巧みな割に犯行の動機が薄弱な所(トラウマとか精神異常はもう勘弁)。肥大した現実社会、憎悪にしろ何にしろ、目途がつき難いもどかしさ、収まりの悪さ、苛立たしさなどは捉えどころが無い分、かえって現実味に富むと思う。 当作のように価値の両極端を題材にするものが今作でも散見されて、また感慨深いのは、世の事柄には黒白つけられるという絶対な信仰、二元論的な解釈、判断の誤謬に意識の薄い存在のせい?(エラそげ)
貧富の差 ★★★★★
投稿者:piano 2002-02-12
人間の本性を露わにされるような緊迫感があります。身代金を出す主人公と誘拐された子供の親のそれぞれの立場にたった表情はお見事。貧富の差を題材に人間の尊厳と醜さを見たような気がしました。
深い ★★★★★
投稿者:take 2002-01-14
素晴らしい展開。言うこと無しの面白さ。黒澤作品の奥深さを感じずにはいられない。
サスペンスの超一級品! ★★★★★
投稿者:MASH 2001-01-17
ヒッチコックの諸作をも凌駕するサスペンス映画の名作。
あまりのオモシロさに時間を忘れます ★★★★★
投稿者:N.Y.MAO 2001-01-08
三船様めあてで観たので、意外に少ない出番にあららって感じでしたが、とても面白かったです。『踊る大捜査線』好きな人は観なきゃ損っス!※評価が“色っぽい”なのは私の趣味です。シャワーシーンが〜(笑)…
このゲス野郎 ★★★★★
投稿者:最後の侍 2000-07-28
刑事役の仲代達矢が三船の行動をみて「あの人は本当にすごい人だな」と言うシーンでいつも泣けてくる。
黒澤は時代劇だけじゃございません。 ★★★★★
投稿者:カニ 2000-01-11
ラストシーンといい、特急こだま(だっけ?)からの身代金受け渡しシーンといい、かっこいい編集とは、これだと私は胸をはって言いたい。買った方がいいんじゃないのといわれるぐらいレンタルしてみてます。前回見たときは、三船のセリフ「おまえは、まだおまえという人間になっておらん!」にギクッとしちゃいました。見るたびに新しい発見があります。(自分の精神状態や歳に呼応してるのか?)必見!

すごかった ★★★★★
投稿者:noa 2009年11月13日
夢中になりました。
警察総動員フル稼働で
小さな手がかりから犯人を突き止めていく段取りのよさ
指示の的確さがものすごくかっこいい!!
2時間以上でしたが
あっという間でした。
[ネタバレ]桃色のきれいな煙 ★★★☆☆
投稿者:ニギ 2009年3月23日
先にリメイクドラマ(佐藤浩一だったかしら?)を見ていたので
話の内容はだいたい知っていました。
そのせいか、すこしハラハラする部分が少なかったのですが
これを公開当時に見たらきっとすごい衝撃だったんでしょうね。
誘拐事件というのは、どうやって身代金の受け渡しをするか・・・
というのが大きなポイントになりますが
これは、よく練られた方法で、あの7センチのかばんが印象に残ります。
また、逆に警察が身代金の回収をするための方法も
なかなか面白かったです。
「椿三十郎」の時にモノクロ映像に赤い椿だけ赤く色を
つけたかったそうですが、技術的に難しかったようで
ようやく、そのアイディアがこの「天国と地獄」で実現されましたね。
三船敏郎は迫力は申し分ないのですが、台詞がやや大げさに聞こえるのが
ちょっと難点ですね。
舞台だったらあれくらいでもいいと思うのですが・・・
今では大御所と言われるような俳優さんたちが
若手として活躍している姿を見られるのも楽しみのひとつ。
山崎努は、若い頃からどこか抜きん出た印象です。
名古屋章や菅井きんなどを探してみるのも楽しいですよ。
面白い! ☆☆☆☆☆
投稿者:のりたま 2009年2月15日
古くモノクロの作品とあって少し抵抗ありましたが
見出すとドンドン引き込まれ面白かったです。
時代を感じますが人間の本質を付いた良い作品だと
思いました。
[ネタバレ]始まりと終わり、そしてそれを結ぶ中味 ★★★★☆
投稿者:とろりん 2008年11月30日
始まりの独特の雰囲気の音楽によって、何が起こるのだろうとドキドキさせられ、終わりの犯人の絶叫によって疑問を残しながら観ている者が途方にくれる。そして始まりと終わりを結ぶ中味は、一時も目を離すことができずに映像に引き込まれていく。、、、、、
噂に聞いてはいたが、黒澤明の「天国と地獄」は、やはり黒澤映画なのですねえ。異様な感じが漂う中、すっかりどっぷり黒澤ワールド(?)に浸りました。ストーリーの内容で疑問に思うところは多少ありましたが、それ以上にこの映画の作り方というのか演出というのか、度肝を抜かれるようなことばかりで面白かったです。
白黒映画なのに、煙突からのあの煙だけがピンクなのでビックリしました。ヤク中患者のたまり場の光景にも唖然としました。
有名な役者もたくさん出ているのですが、役者の演技というよりもやはり映画の作り方がうまい!という方が強い気がしました。こんなに観ている者を始まりから終わりまで掴んで離さないのですから。


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