
鋼鉄(はがね)の映画人 ☆☆☆☆☆
投稿者:港のマリー 2011年8月29日
特典映像を見るまで知らなかった。
小林正樹監督は71年、「いのちぼうにふろう」完成の際、カンヌ国際映画祭に招待され、25周年記念世界十大監督の一人として功労賞を受賞したそうです。
そのメンバーが凄い。
ミケランジェロ・アントニオーニ、フェデリコ・フェリーニ、ルイス・ブニュエル、『マサキ・コバヤシ』、ウィリアム・ワイラー、ロベール・ブレッソン、チャールズ・チャップリン、オーソン・ウェルズ、リンゼー・アンダーソン、ルネ・クレマン・・・そろって偉才、異才、鬼才、強烈な香りにくらくらしそう。
カンヌで小林作品は「鋼鉄(はがね)の日本映画」と、絶賛されたそうです。
鋼鉄か。まさにそのとおりですね。「切腹」なんて黒光りする肉厚の、しかも研ぎ澄まされた刃だった。「人間の條件」は鉈かまさかりという感じ。無骨だけれどまっすぐに、対象に斬り込んでいった。
しかしながら小泉八雲の、暗闇で鳴る鈴の音のような、怖さもひっそりと奥ゆかしいニッポンの「怪談」を、鋼鉄で仕上げてしまってよかったのだろうか。
一部の隙もない緊密な画面構成は、まるで壮麗なオペラの舞台のようだった。作り込んだ美術はまことに素晴らしい。様式的な所作は能を意識したのだろうか。だから外国受けしたのか、とも勘繰ってしまった。
溝口健二だったら、もっと流麗に自由に艶やかに撮って、「黒髪」も「雪女」もエロスの香り高いものになったのではないかと、妄想してしまう。
でも「耳なし芳一」には文句なしに圧倒されました。
この物語は芳一が目が不自由なゆえに(もちろん琵琶の名手であることは前提)取り憑かれた災難で、闇の世界の恐怖が描かれるのだけれど、映画は亡霊たちの世界を、隈無く壮麗な光のもとで映像化して見せます。見せつける、と言ったほうがいいかもしれません。
壇ノ浦の合戦の凄惨さ、荒れ果てた墓所が、安徳天皇や二位の尼、…
怪談
不思議な映像美 ☆☆☆☆☆
投稿者:bunbun 2011年8月16日
小泉八雲の「怪談」から4篇を映画化したオムニバス作品です。
「黒髪」 新玉美千代・三国錬太郎
「雪女」 仲代達也・岸恵子
「耳無し芳一の話」 中村賀津雄・丹波哲郎
「茶碗の中」 中村歌衛門・杉村春子
この豪華なキャストに驚かされました。
そして、舞台美術もすばらしく、おもしろい。
日本の古き良き風習や人情、情景が伝わってきます。
ホラーというより、文学作品を舞台化した様で、
たしかに長くはありましたが見ごたえのある作品でした。
怪談


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