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解説
「誰も知らない」の是枝裕和監督が、「東京タワー」の岡田准一を主演に迎えて贈る人情時代劇。父の仇討のため江戸に出てきた若侍が、個性豊かな面々が集う人情溢れる長屋で暮らすうち、様々な経験を積み成長していく姿をユーモアを織り交ぜ描く。共演は「たそがれ清兵衛」の宮沢りえ。時は元禄15年、徳川5代将軍綱吉の時代。父の仇を討つため、信州松本から江戸に出てきた若者、青木宗左衛門。彼は貧乏長屋に腰を据え、仇である金沢十兵衛を捜して回るが、一向に見つけられず、いまだ使命を果たせずにいた…。

[ネタバレ]信念ってそんなに大事? ☆☆☆☆☆
投稿者:きなこ 2011年12月5日
岡田准一くん狙いで借りました。顔が好きなので…
貧乏で剣術の下手な武士が、文化はなさく江戸時代中期に武士の体面を保つだけの生活にとまどい
生きづらさを抱えながら生きていくお話です。
じれったいようなラブストーリーや世間の流行り廃りもからんで、
武士でない人々=庶民の力強い生き方が愉快でした。
心躍る音楽もセンスがいいなと思いました。
春の名残を・・・さてどう生きるか・・・ ☆☆☆☆☆
投稿者:としおにいちゃん 2011年5月18日
時代劇でも、こういう単純なチャンバラではない話はとてもいい。なにせ脇役が「脇役の名優」たちで固められているから、安心してみることが出来る。
いくら主役がよくても脇役が盛り上げないとダメなのが映画だ。ハリウッド映画のつまらなさは、主役がすべてで、あとは刺激的な映像展開。長く見ると精神が疲れる。
そこへいくと「花よりもなほ」は見事に日本映画だ。平和な江戸時代。・・・・明治の教科書(今もそうだが)や芝居(テレビドラマはなお)が描く江戸時代は、お百姓が食うや食わずで、年中、チャンチャンバラバラがあったように描くが、あれは倒した政権の政治を悪く言う明治国家な刷り込み。実際の江戸時代はおだやかで、ゆるい時間が流れていた。それでなくては、食うや食わずで270年も政権が続くものか。明治などたった40年間で対外の大戦争を二回もして、民は塗炭の苦しみだった。ここで出てくる糞尿の話など、まさに江戸時代が完全エコロジーだった素晴らしさを語っている。まさに近代日本が刷り込んだ「ひど江戸時代」を腐食するようなよくできた映画だった。
さて、時代は現代昭和元禄も終わり、豊かで平和だった時代も終わり、拝金主義で人々はバラバラ、空には放射能が舞うようになった。さて、どう生きるか・・・・この腐った時代に一太刀報いるか!?それとも春の名残を噛みしめて死ぬか・・・・いつの時代も人間のおかれる立場は変わらないようである。
民の力、あっぱれ!! ☆☆☆☆☆
投稿者:バムセ 2011年3月16日
既成概念に囚われない歴史解釈。常識をぶっとばす民の生活力と知恵。ユーモアとペーソスを散りばめながらも、スピード感のあるどんでんがえし!!さすがは、是枝監督。味わい深い作品だった。映画の宣伝が悪いんじゃないの?こんなに面白いと思わなかったよ。
一種の“グランド・ホテル”ものでもあり ☆☆☆☆☆
投稿者:レヴィルヌーム 2011年1月30日
正統派天下国家な歴史モノや、かっちょいい剣豪の殺陣より、江戸庶民人情話が観たい向きにはぴったりの、心地よい作品です。
欲を言えば、“ほのぼの”も“にぎやかさ”も“滑稽味”も、何というか平均ペースなので、緊迫感というものがあまりなく、2時間超がちょっと長い。
重鎮クラスのベテラン俳優陣、クセ者やコワモテ系の個性派に加えて、芸人さんも多数。脇の人物や脇ストーリーがまんべんなく濃いので、主人公と本筋がところどころ軽く、霞みがちになる。
岡田准一さんの、キリッときつめの顔立ちなのにどこかふわっとした透明感、加瀬亮さんの、一点豪華主義ならぬ“一点誠実主義”みたいなキャラがとりわけ魅力的。NHK土曜時代劇的な味が好きな人におすすめです。
「観た?観て!!」 ☆☆☆☆☆
投稿者:けやしいな 2010年5月3日
久々に「心から人に勧めたくなる映画」に出会えて幸福感でいっぱいです。
タブラトゥーラの軽妙な音楽にのって始まる、江戸浮世草子。
思わず息を止めたくなるような、におってきそうな汚い長屋にひしめく、これまたすえたにおいがたつような人々。
それが、なんともいとおしい。
愛おしすぎて、次第に切なくなるのに、笑ってしまう。
ここに抜粋したいせりふが、いっぱい散りばめられています。
生きてくってのはそういうことだ。
本当に強い人はケンカなんかしないんだ。
糞を餅に変えたんです。腹の中で、糞を餅に・・・。
憎むなとは言わないよ。だけど、もっといいものに変えていこう。
・・・これでもネタバレになっちゃうかな?ならないよね?(汗)
生きてくっていうのは、かっこよくも潔くもなくて、
ひたすら悲しいほど滑稽で、退屈で、恥にまみれて、未練がましくて、それでいてとてもぬくもりある、あたたかい、やわらかいもの。
そういう「人生礼賛」にあふれた、愛情こもった映画です。
桜が潔く散るのは、来年また咲くって知ってるからだよ。
もっと美しく。
人生って、ほんと悪くない。もっともっと生きてみる価値があるものだ。
と思わせてくれる映画です。
日本人でよかったな。
ラストシーンの笑顔、最高です。胸がいっぱいです。
もう、・・・・・・・・・
いいから観て!!!
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と、言ったところで、一応ツッコミも。
キャストが豪華すぎて無駄遣い!?と思えるほど。
あの「きったねぇ長屋」の中で、おさえだけがきれいなのはなぜだー。
個人的には、光の中で宗左の着物が垢じみて、さわりたくないほどきったなく見えるのに感動。衣装さんグッジョブ。
あと・・・もう色々、キャストそれぞれがグッジョブ。
ええもん観たー。


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(C)2005「花よりもなほ」フィルムパートナーズ
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