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解説
ゆるぎない“スピッツ・カラー”とでも言おうか、6年ぶりになるこのニュー・アルバムを聴くにあたり、“さすがだ!”と、つくづく唸ってしまったのだ。というのも、本作は99年以降のシングルを中心に構成されているわけだが、アルバムというものはコンセプトがあって方向性が決まる。つまり、本作はベスト盤の性質を持ち合わす、方向性の定まらない、いわばコンセプトなきアルバムなのである。しかし、そこは恐るべしスピッツの芳醇なるポップ感とキャリア、振り幅の広い温かく切ない楽曲により、コンセプトや方向性という概念を飛び越えてしまい、スピッツ・カラーをことなげもなく表現している。というわけで、このバンドの底力をまざまざ見せつける作品に仕上がっているわけだ。この6年間の軌跡はもちろん、新たにリミックスをほどこした曲や、アマ時代の代表曲だった「僕はジェット」を初音源化で収録。ベスト盤の顔がある一方、しっかり細かいところまで目の行き届いた作品でもある。 (石塚 隆)
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