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解説
「良くも悪くも僕に対しての先入観や固定概念があると思うから、それを覆してみたいなって」と、光永亮太は語気を強めることもなく、“自然体”の口調で1年2ヵ月ぶりとなるセカンド・アルバム『INDEPENDENT』について語り出した。
光永といえば、2003年2月に発売しヒットしたデビュー曲「Always」からイメージされるように、“ポップ系男性ヴォーカリストの新旗手”として認識されるミュージシャンであったが、いわゆるこれが彼の言うところの“先入観”だろう。本作は、ポップ・ナンバーはあるにせよ訥々と語りかけるようなミディアム&スローな曲が大半を占め、またアコースティック・ギターを前面に押し出した作品に仕上がっている。たしかに、固定概念を覆す彼の素顔がよく見えてくる。
「そもそも僕の原点はギター1本で弾き語ること。自分なりのアコースティック・ソウルを追求していきたいし、その思いがこのアルバムに出ているはずです。また僕自身、いちリスナーとしていろんな音楽を聴いて吸収し、カタチや枠にとらわれず良いものだけを作っていきたいという思いが、昔から変わらずあるんです。そういう意味では次に繋がるアルバムになったはずです」
路上からスタートしたキャリアにおいて、情熱と気骨さをいつまでも忘れることなくハートに抱きつづける彼の想いと音楽性――まさに本作は目からウロコといえるだろう。
また、特筆すべきはその深いメッセージ性だ。
「現在、音楽というものは表層的なところだけを取り上げられることが多い。だからこそ真摯で、しっかりと自分に向き合ったメッセージを届けることで輪郭のあるものに仕上げたかった。言葉というものをすごく大切にしたし突き詰めた。とにかく手を抜かず丁寧に一語一語を選びました」
光永の歌は、勇気の歌だ。巨木のような逞しさはないが、柳のごとく柔軟さがある。けっして明るくもなければ全面的にポジティヴというわけでもない。単に甘美というわけでもない。コインに表と裏があるように、人間の感情には表裏一体の複雑さがあるんだと彼は教えてくれる。
「僕自身、ひたすら前向きにというタイプでもないし、どちらかといえば後ろをしっかりと振り返りながら見落としたものを拾っていき、強くなって進んでいきたいと思う人間。弱さをさらけ出すのは強さ、強がることは弱さ、といったように自分と正直に向き合うことは大切なんだよと伝えたかった」
素直に自分と向き合うことは勇気のいることだ。彼の歌は、そんな躊躇しがちな背中をポンと軽く押してくれるような優しさにあふれている。すごく身近な存在感をもって。
「僕の歌は“日常”に根ざした目線で語られているんです。大袈裟なメッセージみたいのはないかもしれないけど、とにかく日常にある“心の揺れ”みたいなものをこれからもしっかりと見据えたいですね」
路上から派生した幅広い音楽性と詞の深遠さ。枠に収まらない彼の活躍には、今後も注目してみたい。 (石塚 隆)
収録曲 - INDEPENDENT
| track | タイトル | 試聴 |
|---|---|---|
| 1 | 風
作詞:光永亮太 作曲:島野聡 編曲:島野聡 |
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| 2 | believe
作詞:光永亮太 作曲:Sin 編曲:Sin |
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| 3 | 満ちてく月
作詞:光永亮太 作曲:光永亮太 編曲:YANAGIMAN |
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| 4 | Shinin’days
作詞:光永亮太 作曲:Sin 編曲:Sin |
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| 5 | このまま遠くへ
作詞:矢野睦 作曲:島野聡 編曲:島野聡 |
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| 6 | Silence
作詞:矢野睦 作曲:Sin 編曲:Sin |
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| 7 | far away
作詞:光永亮太 作曲:Sin 編曲:Sin |
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| 8 | Interlude ~and the birds start singing~
作曲:光永亮太 編曲:YANAGIMAN |
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| 9 | 君が好きだから...
作詞:光永亮太 作曲:Sin 編曲:Sin |
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| 10 | beyond
作詞:松井五郎 作曲:島野聡 編曲:島野聡 |
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| 11 | My Dear
作詞:矢野睦 作曲:菅浪昌平 編曲:菅浪昌平 |
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| 12 | far away ~NS BATUCADA VOCAL MIX~
作詞:光永亮太 作曲:Sin |
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