解説
日本映画界現役最高齢の新藤兼人監督が、“映画人生最後の作品”との思いを込めて撮り上げた感動の反戦映画。32歳で招集され、同じ部隊の兵士100人のうち、終戦を迎えたのはたった6人のみという監督自身の過酷な戦争体験を基に、“一枚のハガキ”が巡り合わせた一組の男女の運命を、ユーモアを交えつつ力強い筆致で描き出していく。主演は豊川悦司と大竹しのぶ。戦争末期に招集された100人の中年兵たち。上官が引くクジでフィリピンへの赴任が決まった森川定造は、宝塚への赴任が決まった松山啓太に妻・友子から送られてきたハガキを託す。やがて戦争が終わり、わずか6人の生き残りのうちのひとりとなった啓太は、ハガキと一緒に託された定造の言葉を届けるべく友子のもとを訪ねるが…。
新藤監督の傑作 ★★★★★
投稿者:まさや 2011-09-04
具体的に戦闘シーンはないが明らかに反戦映画 監督が言う「戦争は家族を壊す」をフィルムに焼き付けた 大竹しのぶさんの視点は正にそれ 彼女の表情も素晴らしい 豊川さんは復員してきた男 彼が亡くなった戦友の約束を果たす そこには絶望があった でもそれだけではなかった この二人が出会う ラストがいい 出来過ぎかもしれないがそんな印象はない 監督100歳で映画作りましょうよ

生き残った者たちの生きる責任 ★★★☆☆
投稿者:飛べない魔女 2012年3月25日
演じる役者のうまさもさることながら、実際に兵隊として戦争に行って、生き残った一人として、
97歳でメガホンを取った新藤監督の反戦への思い入れと意気込みがひしひしと伝わってくる力作です。
日本人として、あの頃戦争があったことを絶対に忘れてはいけない、
お国のためとその命を粗末にさせられた時代が本当にあったことを、
人の命がくじ引きという軽いシステムで決められていたということを、
戦地へ行ったものも、そうでなかった者も、残されたその家族も、すべての人が戦争の犠牲者であるということを
みなが忘れてしまう前に撮りたいという思いを強く感じました。
全編を通じて、どこかユーモラスで、どこか滑稽。
大仰なセリフ回しは、舞台劇を見ているような感じで、ともすれば現実味を失いそうになるシーンも
生き残った者たちの生きる責任みたいなものを強く訴えていました。
特典のメイキング映像では、97歳の高齢でも厳しい目と細かい演技指導、納得いくまで繰り返す本番シーン、演技者をみつめる新藤監督の鋭い眼差しに圧倒されます。
それでも、時としてぴりぴりした現場の中で、ユーモアーのある言葉を発し、その場の空気を和ませ、スタッフのやる気を促すところなど、さすがです。
本編と一緒にメイキングも見ることをお勧めします。
一枚のハガキ
なんか・・・ ★★★☆☆
投稿者:gan fan 2012年3月5日
心に響くものがないんだよね。
ひとつには、肝腎なことをみんな台詞で説明しちゃってるということがあると思う。
あと、芝居が大仰というか、古臭い、むかしの新劇っぽいんだよね。
まあ、どれも新藤さんらしいといやあ、それまでなんだけど。
たまたま最近、新藤さん‘75年の執筆作「昭和枯れすすき」を観て愕然としたんだけど、そこでも説明台詞のオンパレード。
‘75年といえば、近代映協がはじめてベスト・ワンをとった「ある映画監督の生涯」を製作した年。
いわば新藤さんの最も脂がのっていたころ。
そのころでさえ、あの出来? と呆然としてしまった。
多作だけに大雑把ということかもしれないけど。
まあ、どっちにしても丁寧な仕事とはいえないよね。
(もちろん溝口や成瀬クラスと比較しての話)
そのむかし(30年ほど前)新藤さんには習作シナリオを何本も読んでもらったけど、とにかく早かった。
批評は的確で、さすがだなと思った記憶はあるけど、大雑把な印象も否めなかった。
追)
大竹しのぶの衣装といい天秤の水汲みといい、近代映協の赤字を一気に解消した「裸の島」を思い出した。
新藤さんにとっても、あの映画は特別なものなんだな、とあらためて思った。
一枚のハガキ
戦争が生む悲劇と共すればアンバランスなユーモアが面白い ★★★★☆
投稿者:ミルクチョコ 2012年2月25日
「今日はお祭りですが、あなたがいらっしゃらないので、何の風情もありません 友子」
これは、戦友が見せてくれた愛妻からのハガキです。
夫・定造(六平直政)を想う、妻・友子(大竹しのぶ)の素朴な言葉が決して強烈な言葉ではないのに、ひしひしと伝わって来ます。
同じ隊に召集された啓太(豊川悦司)と定造は、クジで決められた戦地へ向かうことに。啓太は、定造に「お前が生きて帰ったら、ハガキを読んだことを伝えてくれ」と頼まれます。
最初はハガキを届けてくれた啓太を丁寧にもてなしていた友子が、「何故あなたは生きてるの」と感情を爆発させる大竹しのぶの迫真の演技は圧巻です。
くじによって生還することになった啓太には一種の「うしろめたさ」があり、家族を守るために出征したのに、無事に故郷に帰ってみれば、妻は父親と出来てしまって、家を飛び出してしまいます。戦争は、生き残ったものの人生さえも破壊してしまうのですね。
これからの人生をどう生きればいいのか?豊川はそんな啓太を抑えた演技で体現していました。
生き延びたことに罪悪感を覚えた一人の男と、夫だけではなく、家族や生きがいも失った女、二人の男女がやり場のない怒りをぶつけながらも、時に人間喜劇の様相さえ見せ、悠然とした語り口に魅せられます。
映画に込められた怒りと慟哭、死んでいった人々の分も含めて、絶望の中でも懸命に生き抜こうとするバイタリティが伝わって来ます。
こういった反戦思想をシリアスに声高々に叫ぶのではなく、悲しいのになぜか可笑しい、笑ってしまうような喜劇調に描いているところが新藤監督らしいです。
派手な場面はありませんが、新藤監督の実体験が生かされた心に残る作品でした。
一枚のハガキ
。。。。 ★☆☆☆☆
投稿者:エロエロ大魔神 2011年12月28日
大竹しのぶさん 今でも最高です!
ちなみに 俺の借金地獄も一枚のハガキからはじまりました。勧誘ハガキ
誰でも1時間以内に即融資て言葉に・・・・これが全ての始まりだった
一枚のハガキ


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